2016年度リコール1584万台(2017/4/10)

国土交通省が7日に発表した2016年度のリコール台数が、2015年度に続く過去2番目の1584万8401台になったとのこと。引き続きタカタ製エアバックが全体を押し上げたが、同社のリコール未作業車輌は残り120万台程度と言われており、今年度にはようやく収束に向かいそうな気配となっている。ただ中古自動車輸出業界を代表して言わせて頂くとすると、すでに中古自動車として輸出された車輌で、現地にディーラーが有る国ではリコール作業をして頂きたく思う次第で有ります。他の輸出商社と話す機会が多いのですが、現地のディーラーで全く対応してくれず、メーカーの自動車が好きで購入してくれたユーザーが泣いているという話を良く耳に致します。中古自動車が安定的に輸出されることで、下取り価格が安定し新車が売りやすくなる訳で、もう少し大人の対応をお願いしたいものである。

日野新型「プロフィア」エンジン全容(2017/4/10)

日野自動車が14年振りに全面改良する大型トラックの新型「プロフィア」、次世代型トラックとして様々な新技術が採用されている。新開発の排気量9,000㏄エンジン「A09C」は、従来の13,000㏄からダウンサイジング化されますが、2ステージターボチャージャーを搭載させることで、13,000㏄並みの馬力とトルクを発生させる。ダウンサイジング化によるフリクションロスの低減で、燃費効率を高められる他、約300Kgの軽量化により積載量を拡大出来るメリットも大きい。日野の大型クラスで初採用される2ステージターボチャージャーは、シリンダー内により多くの空気を送り込めるようにしたのが大きな特徴。低圧と高圧の二つの過給ターボで、2回過給させることで空気をより高い圧力に出来るため、広い範囲を高過給化させられ、シリンダー内に多くの空気を入れ、燃料を多く噴射すれば排気量あたりの出力を向上できる仕組み。過給ターボチャージャーには空冷式インタークーラー2基を組み合わせ、低圧の過給ターボを通った空気を一度インタークーラーで冷却し、再度圧縮させることで過給機効率を高めている。システム的にコストは上昇するが、エンジンのダウンサイジング化により低燃費、高出力を高次元で両立させたうえ、積載量を300Kgも増加出来るメリットはかなり高い。以前からレポートしている通り、ネット通販の急拡大に伴い、トラックの積載量を増加させるのは、商用車メーカー喫緊の課題となっている。

(一部日刊自動車新聞より)

スズキインドで過去最高の150万台超に(2017/4/10)

インド新車市場でトップシェアのスズキのインド子会社(マルチスズキ)は1日、2016年度年度の新車販売台数を公表しました。輸出を含めた総販売台数は過去最高の156万8603台となり、前年同期比9.8%増で3年連続前年実績を上回って着地しました。総販売台数の内訳は、インド国内が前年比10.7%増の144万4541台、輸出は前年比0.1%増の12万4062台。販売車種構成で際立った増加を見せたのは、SUVやMPVカテゴリーで前期比107.3%増と大きく躍進、とりわけ小型SUV「ヴィターラ・ブレッツァ(エスクード)」投入の効果が絶大だった。さらに今年度は同国内で主力車種の新型「スイフト」の生産を開始する予定で、今年度のスズキのインド市場での販売は続伸しそうな勢いだ。

2016年度輸入車販売実績(2017/4/7)

2016年度(H28年4月~H29年3月)輸入車販売実績

順位:メーカー   台数     シェア

1位:メルセデスベンツ 67,495(+5.5)19.46%

2位:BMW 50,828(+7.8)14.65%

3位:フォルクスワーゲン 47,726(-5.2)13.76%

4位:アウディ 28,718(+3.5)8.28%

5位:BMW MINI 24,917(+15.1)7.18%

6位:日産 19,076(-4.8)5.50%

7位:トヨタ 15,971(+6.5)4.60%

8位:ボルボ 15,357(+9.0)4.43%

9位:JEEP 9,745(+33.9)2.81%

10位:スズキ 8,285(+70.0)2.39%

11位:プジョー 7,525(+17.7)2.17%

12位:ポルシェ 7322(+7.6)2.11%

13位:フィアット 6,475(-0.4)1.87%

14位:ルノー 6,117(+23.5)1.76%

15位:三菱 4,608(+19.8)1.33%

16位:スマート 4,555(+98.0)1.31%

17位:ランドローバー 3,199(-1.4)0.92%

18位:ジャギュワー 3,197(+82.3)0.92%

19位:シトロエン 2,222(+12.2)0.64%

20位:ABARTH 2,178(+44.1)0.63%

21位:アルファロメオ 1,632(-24.0)0.47%

22位:フォード 1,563(-65.1)0.45%

23位:マセラッティ 1,429(+0.3)0.41%

24位:DS 1,124(+15.4)0.32%

25位:フェラーリ 726(+6.5)0.21%

26位:シボレー 593(-16.1)0.17%

27位:キャディラック 585(-27.0)0.17%

28位:ランボルギーニ 435(+19.5)0.13%

29位:ベントレー 426(+15.4)0.12%

30位:ダッジ 371(+31.6)0.11%

カッコ内前年同月比増減率%、右端はシェア%

(JAIAデータ)