本日日銀金融政策決定会合が行われましたが、結果は現状維持という事で市場は失望でパニック売りとなりました。会合前までには、ブルームバーグH記者によるマイナス金利貸し出しという記事が出たり、市場は熊本地震も有り完全に量的緩和政策が有るだろうと思っていた訳です。円安に振れ株価も上昇していたのですが、市場は一気に投げ売り円買いに動きました。GW中で本邦市場が休みの前に、ある意味サプライズだったかもしれません。うがった見方をすれば、もうやれる手段が乏しくなったという裏返しかもしれません。ということはまだまだ円高が進行する可能性が高いという事に他なりません。当面は中国問題とBREXIT問題が目先の円高要因でしょうか。
三菱自動車による燃費測定偽装問題の煽りを受けて、NMKV社製の軽自動車が自動車オークションで大量に出品されている。ただ型式指定の取り消しも有り得ることから、登録に時間を要する可能性も有り成約数は少ない。今回の件は下手をすると型式指定の取り消しやエコカー減税の対象・非対象の問題も関わってくるので、この問題はしばらく掛かりそうだ。また水島工場での生産がストップしており、雇用や地域経済にも大きな影響を与えそうだ。
国は中古エアバック部品の流通を実質的に規制する検討に入りました。今後ネットオークションの取引を規制する現行法令の適用も視野に入れ対策を練る。エアバックは、自動車リサイクル法で廃車からの回収と適正処分が義務付けられているが、実際に中古自動車から取り外したという文言で、ネットオークションで多数流通しているのが現状。ネットで売買される中古エアバックは新品と比較して半値で売買されるうえ、正常に稼働するか判らないというのが国やメーカーの意見だ。
実際タカタの問題から浮上したのでしょうが、逆説的に何故ネットオークションの中古エアバックが活況なのかを考えると、問題点が浮き彫りになってくる。まず新品エアバックの購入にメーカーが、規制を敷いているという問題が有ります。メーカーによっては、車検証、印鑑証明書コピもしくは免許証等の身分証明書を提示させる等、様々な対応をしている場合が有る。実際中古自動車輸出に関して、抹消出品を購入しエアバックの購入をする場合部品屋さんが拒否をすることが多い。ということで、仕方なくネットオークションやネットショップで探すしか方法が無いという側面と、解体業者が最近のスクラップ価格の大幅下落や、軽自動車比率の高まりで収益構造が悪化しているのが、有ると思われます。規制、規制で動くのは構いませんが、もっと現場の意見を汲み取るべきだと思います。名の知れた会社だけから意見を求めても、我田引水的な意見しか得られないでしょう。
日刊自動車新聞データによる、2015年度新車販売台数減少率ワースト10(前年同期比減少率%)
1位:長崎県 -15.5%
2位:佐賀県 -12.9%
3位:大分県 -12.7%
4位:香川県 -11.4%
5位:岩手県 -11.3%
6位:宮崎県 -10.8%
7位:青森県 -10.0%
8位:新潟県 -9.9%
9位:鹿児島 -9.7%
10位:宮城県 -9.5%
10位:熊本県 -9.5%
10位:福井県 -9.5%