ユーロドル相場で本日1ユーロ1.06ドルと、再びパリティ相場へ近づいて来ております。米国利上げがいよいよ近づいて来ており、新興国や発展途上国の通貨を始め、他国の通貨も対ドルで下落が続いています。ただ円に関しては、120円前半から125円前後で長らくボックス相場を無理やり形成しているため、動きだしたら一気に動く可能性が有るので、注意が必要でしょう。チャイナショック時に、一気に円高に振れたところを鑑みると再びそのあたりを試しに行く可能性も有るかもしれません。
今年12月に7年ぶりのフルモデルチェンジをする新型プリウスの事前受注が今月9日から始まりましたが、絶好調の受注状況となっております。グレードによっては、すでに来年3月までに間に合わないというから驚きだ。今回のプリウスは肝の動力用バッテリーが新開発リチウムイオン電池とニッケル水素に分かれているのと、降雪地域から切望されていた本格的AWD(E-FOUR)がラインナップに加わわったのが特徴です。代替需要はもちろん、降雪地域の新たな需要、スリランカ輸出向けを狙った需要でしばらくは好調に推移すると思われます。スリランカ向け輸入業者のヒアリングによると、Aプレミアム(含むツーリングセレクション)、A(含むツーリングセレクション)、Sツーリングセレクションの順になっております。ただAプレミアムはすでに来年中盤前後の納期となっているため、在庫買いは難しい判断となるでしょう。また業者用オークションでの先行販売は、各社相当数狙っているいるため、場合によっては出品台数過多で苦戦を強いられる可能性も有ると思われます。
2015年上期におけるHV車の世界販売が軟調です。国内HV牽引企業のトヨタでも「ヤリス(ヴィッツ)HVやオーリスHV」が好調な欧州を除き軟調に推移しています。ホンダはすべての市場で大幅減となっており、トヨタ以上に厳しい状況に陥っております。2014年後半から原油価格が暴落したことにより、通常のガソリンやディーゼル車への回帰が進行している裏返しでしょう。今後も中国を始め世界経済が停滞している影響で、今後も原油価格が20~50ドルで推移すると思われ、日本や欧州以外でのHV車販売は新型車以外軟調となるでしょう。
10月に当サイトでスリランカ税制改訂の速報をお伝えした通り、今月に入り正式に税率計算の基礎的関税が決定致しました。今年急激に人気を博した、EVやPHEVの税率が高騰したのが目立ちます。今後はEVやPHEV車の需要が激減すると思われ、在庫を持たれている方々には厳しい局面が訪れるかもしれません。今回の結果を受けてスリランカ輸入企業数十社にヒアリング調査をした結果、やはり既存のHV車、特に年末に販売が開始される新型プリウス、来年発売予定の新型C-HRに強い関心を持っておりました。しかし毎年のようにレギュレーションや税率を変更するのは、いい加減止めて欲しいところですね。