日産・ルノー連合、10年以内に自動運転配車開始へ(2017/6/23)

日産自動車と仏ルノーアライアンスは、向こう10年以内に無人の自動運転車によるライドシェア(相乗り)などの配車サービスを始める計画に。新興企業による配車サービスなどで急激に変化する自動車産業で生存を図るため、両社もこうしたサービスに参入する。両社による企業連合、ルノー・日産アライアンスのコネクテッドカーやモビリティサービスの技術担当役員であるオギ・レドジク氏が22日、ロイターとのインタビューで明らかにした模様。

レドジク氏は、電気自動車(EV)をベースにしたライドシェアのような自動運転サービスについて、2020年より前の実現は難しいが、「確実に10年以内」に開始するつもりだと述べ、「自動運転、EV、ライドシェアの融合はわれわれにとって大きなチャンスだ」と語りました。

両社は現在、日本とフランスで自動運転車の実証実験を行っており、同氏によると、自動運転サービスは、当初は定点での乗降と、事前に定められたルートでの運営が基本になる模様。同氏はまた、「無人の自動運転サービスを実現するにはグローバルな規制変更が必要だ」とも語りました。

自動車業界では現在、急成長する配車サービス大手の米ウーバー・テクノロジーズやIT企業アルファベット傘下の米グーグルなどが、自動運転機能を活用した新しいモビリティサービスの開発を進めており、こうした企業との熾烈な競争により、世界の自動車メーカーは将来的に保有を目的とした自動車の需要が脅かされる可能性が出てきました。自動車業界の未来を見据えて日産自動車は1月、ディー・エヌ・エーとの提携を発表。両社で日産の自動運転車を用いた実証実験を始め、2020年までに無人運転による交通サービスのビジネスモデルなどを検証する。さらに日産は2月にも、欧州最大の公共交通サービス会社、仏トランスデブと無人の自動運転車を活用した配車サービスを共同で開発すると発表しました。

先日レポートしましたが、やはりNEXT DECADEは自動運転と自動運転に関する特殊インフラ整備がやはり肝になると思われます。その開始はそう遠くない未来に都心部から拡がりを見せ、30年以上前のSFに有ったような世界が始まるかもしれません。

(ロイターより記事抜粋)

2017年5月国内自動車販売電動系比率(2017/6/22)

2017年5月国内自動車販売、メーカー別乗用車電動系車輌構成比

トヨタ:ガソリン車 50.0% HV車 43.5% PHV車 5.2% CD車 0.4% FCV車 0.03% その他 0.9%

ホンダ:ガソリン車 49.6% HV車 50.4%

日産:ガソリン車 38.6% HV車 58.4% EV車 2.9% その他 0.1%

輸入車:ガソリン車 76.7% HV車 0.4% PHV車 1.6% CD車 21.0% EV車 0.3%

スバル:ガソリン車 99.9% HV車 0.1%

マツダ:ガソリン車 54.8% HV車 0.7% CD車 44.4% その他 0.1%

スズキ:ガソリン車 25.9% HV車 74.1%

ダイハツ:ガソリン車 99.6% HV車 0.4%

三菱:ガソリン車 18.9% HV車 25.0% PHV 20.0% CD車 36.1%

(HV:ハイブリッド、PHV:プラグインハイブリッド、CD:クリーンディーゼル、EV:電気自動車、FCV:燃料電池車)

(日刊自動車新聞データ)

 

5月PHV販売前年比10倍に(2017/6/22)

自販連がまとめた5月の乗用車燃料別販売台数において、HV車が前年同月比0.1%減の7万7771台となり、2ヵ月連続でマイナス、特にHV車販売を牽引してきたトヨタとホンダが二桁のマイナスに落ち込んだのが大きく響いた。一方HV車販売を大きく牽引したのは言うまでもなく「日産 e-POWER HV車」で、前年同月比で見ると144.8%増という驚異的なペースで販売されている。HV車の新たな選択肢として、国民に広く受け入れられたということでしょう。今後の派生モデルへの転嫁が出来れば、HV車販売を牽引していくと思われます。今年大きく躍進しているカテゴリーはPHVとなっており、トヨタ肝いりで開発したプリウスPHVが大きく牽引する形で、前年同月比で約10倍にまで成長している。クリーンディーゼル(以下CD)は、輸入車メーカーが揃ってラインナップを拡充したおかげで、同11.3%増と、これまた堅調に推移している。一方EV車は同9.7%減の739台と依然厳しい状況に。販売全体に占めるエコカー構成比は、HV車37.6%、CD車4.7%、PHV車2.7%、EV0.4%となっており、本邦では依然としてHV車がエコカーの大半を占めているのが現状だ。ただ10年一昔とは良く言ったもので、ガソリン車以外の比率がここまで急激に高まるとは予想だにしていなかった方も多いと思われます。当時中国経済の凄まじい発展による原油消費や欧州主体の環境保護活動を見て、今後2台に1台はHV車になると断言して周囲から失笑を買ったことが有りますが、今まさに現実になってきています。次の10年は自動運転支援システムと次世代道路インフラ整備が肝となると思っております。

 

MC「エクストレイル」好調に推移(2017/6/22)

日産自動車が6月8日に発売した新型「エクストレイル」の受注が、発売後10日で月間販売目標の5,000台を超えたと発表しました。新型「エクストレイル」は、高速道路での同一車線自動運転技術「プロパイロット」の搭載や、より精悍さを増したエクステリア、価格に対して質感も向上したことにより、好調な滑り出しとなっている。使い勝手が向上したシート機能、MCで拡大した荷室スペース、セレナで好評だった足の動作でリアゲートが開く「リモコンオートバックドア」など日産独自の機能もユーザー層から高く評価されている。購入層は20代が18.6%、30代が20.8%、40代が23.3%、50代で17.0%と幅広い年代から支持を受けているのが解る。グレード別人気は「20X 4WD2列」、「20X 4WD HV2列」、「20X 4WD 3列」で85%を占め、人気色はブリリアントホワイトパールが26.4%、ダイヤモンドブラックが21.9%、プレミアムコロナオレンジが15.5%となっている。人気のオプションは、LEDヘッド・フォグランプが90.4%、インテリジェントアラウンドビューモニター&インテリジェントルームミラーが80.1%、注目のプロパイロットも72.0%の購入者が選択している。エクストレイルは中古自動車市場で輸出を含め人気が高く、車輌の高性能化に伴い今後も人気化していくと思われます。