THハイブリッド戦争と言われておりますが、2014年度HV車世界販売台数がこのたびまとまり、トヨタは前年比6.3%減の122万5千台に対し、ホンダは同17.3%増の26万9千台となりました。販売台数は圧倒的にトヨタですが、ホンダは17.3%増と大きく販売台数を伸ばした形に。特に国内において、ヴェゼルHVが23.2%増と世界販売の半分を叩き出す好調ぶり。ただ実際はスリランカ向けHV特需がかなり大きく寄与したことが大きく、今期はスリランカ税制改訂による増税やメーカーによる新車業販禁止を強く掲げていることから、今年が真の評価となるかもしれません。
ホンダ技研工業は、新型ステップワゴンに搭載された新開発直噴1.5リッターVTECターボエンジン搭載車種を今後、さらに拡充するという見通しだ。HV仕様と比較して30万円ほど安価に作れる小排気量ターボ車を、ミニバン、SUV等を中心に搭載する予定。最近人気復活している中・小型SUV/RV市場にホンダもいよいよ本格参入しそうな勢いだ。ついでに欧州で販売されている、小型ディーゼルもラインナップに入れることが出来れば、非常に面白いと個人的に思っております。
トヨタ系部品メーカーの東海理化は27日、北中南米のハブになるであろうメキシコで、新工場を建設すると発表、今年5月に新会社を設立し、来年秋の操業開始目指す。同工場ではこれまで同様にスイッチ、キーロック、セキュリティ関連を製造する予定。トヨタ自動車のメキシコ進出を睨み、部品メーカー各社のメキシコ進出は益々激化するものと思われます。
豊田自動織機は、ハイブリッド車に使用されているDC-DCコンバーターの次世代型を開発しました。現行30系プリウスに搭載されている部品に対し、重量を6割、体積を5割低減、部品点数も2割削減することに成功し、今年下期以降、安城工場で立ち上げ供給を開始する。トヨタ自動車TNGA推進・優秀賞を受賞した同製品を次期プリウス、アクアに搭載する予定に。ガソリン価格が下落し、北米を中心にHV市場の存在感が以前ほど高まりを見せておりませんが、同社はグループを挙げてHVの更なる高みを目指す。