マレーシアでの戦い(2015/6/22)

き返しをスズキ自動車は15日、マレーシア国民車メーカーであるプロトン・ホールディングスと、同国における協業と技術援助で契約しました。来夏を目途に小型乗用車のCKD(ノックダウン生産)提供を開始、プロトンブランドで販売する。これに伴い、スズキブランドでの販売を終了させ、部品・製品供給に集中する戦略へシフトすることに。プロトンは1983年に政府の肝いりで設立された自動車メーカーで、当時は三菱自動車からの出資や技術提携により一時は6割のシェアを占有。その後1993年にダイハツ工業等が出資する第二の自動車メーカー「プロドゥア」の台頭やアジア通貨危機、ITバブル崩壊、リーマンショックを経て、昨年のシェアは5年連続過去最高とはいえ、17.4%と「プロドゥア」とは12%の差で後塵を拝している。20151月~4月までの同国主力市場Aセグメントでプロドゥア、ホンダ、トヨタを下回る4位に低迷しており、今回小型車に強みを持つスズキと提携することで巻図る。

(一部日刊自動車新聞)

トヨタ、FCVで新たな手法を確立(2015/6/19)

 トヨタ自動車が燃料電池の解析技術で新たな手法を確立、水素と酸素を化学反応させて発電する燃料電池にとって必要不可欠な触媒のプラチナの挙動をリアルタイムに観察出来るというもの。燃料電池性能や耐久性の向上で課題だったプラチナの劣化メカニズムを解明出来れば、新たな燃料電池開発で高性能化を図り易くなる。高効率な触媒を開発出来れば、価格変動の激しい希少金属プラチナの使用料を減らす事が出来、車両価格を安価にすることも可能になります。元々1台1億円と言われていた燃料電池車(FCV)でしたが、使用するプラチナの量を抑制することで1000万円を切る価格にまで落とし込めたFCV、今後いかに希少金属使用量を減らすことが出来るかが肝となるでしょう。

三菱SUV新計画(2015/6/19)

三菱自動車によると、2016~17年度にSUV系3車種を投入する計画を固めた。来年度中に「RVR」、2017年度に「パジェロ」と「デリカ:D5」の次期モデルを発売する予定。三菱が得意としているSUV系モデルを主力と位置付け、電気・クリーンディーゼルエンジンを軸にSUV・RV市場での巻き返しを図る計画。元々悪路走破性の高い車両を製造するのが得意な三菱、ただ例のリコール隠しの影響で、本邦では現在まで影響が響いているのが現状。今回の件は以前から私が訴求していた通りの発表で英断だとは思いますが、惜しむらくは1.5~2リッターの発表もして欲しかったと、個人的に思っております。小型SUV市場は国内はもちろんのこと、新興国でも確実に販売を伸ばしているので、可及的速やかに対策を講じるべきでしょう。パジェロミニの新開発に際して、5ドア版はもちろん、新興国にも対応出来るように1~1.3リッターエンジンも搭載出来る仕様にすれば、販路は拡がるでしょう

ギリシャの揺さぶり(2015/6/18)

IMFへの支払いを一方的に遅延通告したギリシャ、その支払い期限の6月末を前にIMFやユーロ圏諸国を揺さぶるために、本日ロシアへ訪問するとのことです。ギリシャはユーロ圏にとって重要な軍港が有り、それをちらつかせての瀬戸際外交でしょう。NATOにとっても重要な軍港ですから、ユーロ圏各国も心情は穏やかでは無いでしょう。少額を借りれば貸主の奴隷に成り下がりますが、額が大きければ貸主を奴隷に出来る、小国の戦い方を熟知している気がします。