BREXITの余波(2016/9/16)

6月下旬のBREXIT国民投票によるポンド暴落に端を発した円高の常態化で、昨年から急激に躍進していたシンガポールマーケットが変調をきたしている。車輌代金を支払えない現地顧客向け車輌が、シンガポール港のウェアハウスに大量に収められており、数ヵ月もほったらかしの車輌も珍しく無い状況となっています。今後2010~2012年に活況だったイギリスからの輸入へシフトする可能性も高まり、特定車種に関していよいよ厳しい状況となるかもしれません。

トヨタ新型トールワゴン(2016/9/15)

トヨタ自動車は、新型の小型トール系ワゴンに両側スライドドアを採用し、スズキ自動車「ソリオ/ソリオ バンディット」が独占しているカテゴリーに11月9日投入する予定。現在販売されている「ソリオ」は昨年5月から発売され、今年1~6月の販売台数は前年同期比47.2%増の2万4573台を売り上げているドル箱車。スズキは3列シート不要なユーザーや、軽自動車からの取り込みを上手く取り込んできた。トヨタはこのカテゴリーに新たな1リッターターボの設定をし、3社併売で臨む。

(一部日刊自動車新聞より)

IEA原油安長期化へ見通し(2016/9/15)

原油価格が一応のボトムを付けて以降価格が戻ってきたのを背景に、強気見通しをしていた国際エネルギー機関(IEA)でしたが、13日に公表した9月の月報で、原油の供給過剰状態は2017年前半まで続くという見通しを示しました。中国を始め新興国を中心に需要の減少、HV車やEVの増加、対して供給サイドはシェールオイルやイラン原油の復帰など、需要と供給を鑑みるとしばらくは50ドルを天井にボックス圏でしばらく推移すると思っております。本邦にとっては原油安はメリットばかりでデメリットは無いと断言する評論家がおりましたが、これだけ原油価格が暴落しても日本経済は良くなるどころかむしろ悪化しているのは皮肉な結果でしょう。

トヨタ車初の1リッターターボ(2016/9/14)

トヨタ自動車は、新型の小型トールワゴンにトヨタ車として初の1リッターターボエンジンを採用する。同社は昨年4月に1.2リッター小排気量ターボエンジンを「オーリス」に搭載し、小型車くらすにターボ車を復活させた。今後ダイハツ工業と商品企画や技術開発を相互に行い、グループとして小型車事業強化を図り、スバルにもOEM供給する予定で、11月を目途に発売する予定。トヨタ自動車は、1リッターターボエンジンとして、「パッソ・ブーン」に搭載した1KR-FE型エンジンに過給機を搭載するもので、今後同社は世界販売で1%にも満たないターボ車比率を、4%にまで引き上げる予定。「C-HR」、「ハリアー」と続々投入を予定している。何度もレポートしておりますが、TPP次第では自動車税の排気量区分が変わる可能性も有るため、各自動車メーカーのリッターカー開発は、加速するかもしれない。

(一部日刊自動車新聞より)