ロシア情勢2(2014/4/1)

 先月世界銀行はロシアの今年度経済見通しを、昨年発表した2.2%のプラス成長からマイナス成長へ変遷すると発表し、ロシア国内で動揺が広がっております。ロシア政府自身は2.5%のプラス成長を見込んでおりますが、すでに海外に7兆円もの資金流出が確認され、今年度の流出額は15~20兆円にも達すると言われており、予断の許さない状況は続きそうです。ロシア国債の入札は不調が予想され政府の意向で国債入札が何度となく延期され、ロシア長期国債10年物の利率があのギリシア国債の利回りの倍に当たる9.15%という事です。ロシアから流出した資金は、欧州の国債や日米欧の株式市場に投下され、特に欧州危機の引き金となったPIIGSの国債価格が上昇(利回りの低下)してきているのは、皮肉な結果と言えます。このままの状況が続けば海外のみならず、ロシア国内からも資金の流出が発生する可能性も高く、混迷を極める可能性も有るでしょう。対ロ輸出に際しては、現状石橋を叩いて渡る貿易決済をお薦め致します。

 

 

ロシア情勢(2014/4/1)

 ソチオリンピックに乗じてクリミアに侵攻し、ウクライナからクリミアを分離独立させたロシア政府ですが、世界各国から非難を浴びております。とはいえ結局のところ天然ガスを握られている欧州、更に多額の投資をしているドイツ等は徹底抗戦をする状況では無いとの事です。ただ現代は武力行使をせずとも経済制裁をすることで、武力行使以上の効果を上げております。しかも今までと違い、ロシアと世界経済は結ばれておりますので効果はてき面でしょう。それを裏付けるようにクリミア侵攻後、ロシアから投資資金の流出が止まりません。1~3月期だけで7兆円にも上る資金流出(2007年以降最高額)、ルーブルは10%以上下落、国債の信用力を示すデフォルト保険CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)値は、昨年末の120ポイント前後から先月21日には272ポイントまで上昇、ジャンク債並みの評価となっております。(本邦は50pt)本邦から毎年ベスト3に入る中古車輸出先国であるロシアですが、今後のビジネスにおいて急激な変化が訪れるかもしれませんので、注意しながらのビジネスをお薦め致します。

 

 

陸送手配困難な状況続く (2014/4/1)

先月からの新車配送ラッシュの影響で陸送手配が困難を極めておりますが、その状況は4月中旬~下旬まで続くと関係各社の報告です。陸送手配が困難な状況で、レンタカーを借りて自前で陸送手配をする業者も多発するなど、レンタカー会社も思わぬ特需に見舞われたとの事。今回決算セール、消費税増税前の特需が重なった事は皆さん御周知だと思いますが、実は忘れてはならない大きな特殊要因が起因していると思います。リーマンショック以降の不況により規模縮小を余儀なくされたうえ、昨年からのアベノミクスの国土強靭化やオリンピック特需によりスキルを持ったドライバーが、建設関連の会社に再就職するケースが多発したために、今回のような特殊な事象が発生すると、もはや陸送会社で対応出来ないのが現状でしょう。折しも賃金アップが取り沙汰された3月ですが、燃料費・環境税・消費税の上昇、高速道路料金の割引停止や縮小など、陸送会社各社には頭の痛い事象が続きそうです。また依頼主も今後は陸送料金の値上げを覚悟しなければならなくなるかもしれません。



リニューアル (2014/4/1)

 昨年12月よりサーバーの移管及びHPのリニューアルに伴いサイトのアップを停止させて頂きましたが、新年度より再び自動車情報を配信させて頂く事になりました。また経済レポートも時々刻々と変遷する世界経済の現況に合わせるため、こちらのウェブ上に随時アップさせて頂く事となりましたので、併せて報告させて頂きます。昨年経済レポート配信でメールアドレスを御登録頂きましたが、今後このサイトで配信する形になりました関係で、メールへの配信は停止となり、アドレスの方は、責任を持って削除させて頂きました。それでは、今後とも宜しく御願い致します。(ブコビッチ)