米ドル為替市場の現況 (2014/7/29)

米ドル為替市場現況の追加レポートです。現在外国為替取引(含むFX取引き)において、ここ半年の銀行間取引きが前年同期比ベースで46%も減少しており、19年ぶりの低水準となっております。(人気の個人の証拠金取引きFXでも、取り引き金額はここ3ヶ月で30%以上減少) 為替取引きを生業としている企業は別ですが、個人投資家を中心に閑散化した為替取引きから、株式取引きに移行しつつ有るということです。

現状は実需の取引きが主体で、円・米ドル為替レートが膠着しておりますが、こういう薄商いの時は、逆に仕手的に大きく揺さぶることが可能で、貿易取引決済として米ドルを利用している企業はより注視すべきでしょう。現にシカゴ通貨先物市場で、投機筋が5~6万枚前後の円売りポジションを維持しております。ただ今までの超円高により、外貨(米ドル)を換金していない大手企業も多いですから、世間で言われる日本売りによる超円安というのは実需の換金需要が有る為、しばらく起こらないと考えます。また本邦は超が付くほどの債権国ですから、そういう意味でもある程度の円安で歯止めが掛かると思われます。



ミャンマー小売り自由化へ(2014/7/28)

 ミャンマー政府は改革開放政策の一環として、小売り自由化を決めました。現状大型店のみ出店可能だった外資規制を撤廃し、中小型の出店も可能になる。これにより海外からの仕入れも容易になり、扱う商品の多様化にも道筋が立つ形に。自動車業界も新車ディーラー以外に、中古車ディーラーとして進出する事が出来、現在ショールーム向けの大規模中古車輸出以外に、国内本店・ミャンマー支店間のビジネスという選択肢も増えそうだ。元々親日家のミャンマーで、日本人が経営する中古自動車店舗となれば、恩恵は大きいかもしれない。今後は現地会社設立の簡素化、海外送金の自由化を目指し、鎖国時代の不自由を撤廃する方針だ。

 

 

マツダ車1日レンタル(2014/7/28)

業績好調なマツダが、関東圏・中部圏でモニター車輌400台を用意し、1日レンタルの「モニターカーキャンペーン」を開始します。特にマツダが販売に力を注ぐクリーンディーゼルのCX-5・アテンザ、ハイブリッドのアクセラHVを用意し、通常の試乗では十分に体感出来ない車輌の良さを訴求する。また同時にユーザーの生の声をネットにアップロードし、商品の開発・変更に寄与させる。

ディーゼル規制によってディーゼルのイメージが特に悪い都市部において、マツダの戦略車のスカイアクティブ・クリーンディーゼルを訴求するのは、非常に良い戦略だと思います。燃費、燃料費、下取り安定などを考えますと、クリーンディーゼルの販売が伸びても不思議では無いでしょう。



米ドル為替市場膠着状態続く (2014/7/25)

外国為替市場において、対ユーロはマイナス金利政策の効果で円高・ユーロ安に振れておりますが、対米ドルに関して101円を挟んだ膠着状態となっております。ウクライナ情勢、マレーシア航空機撃墜、イスラエルのガザ侵攻など地政学的リスクに伴い、今までなら100円を割るような円高に振れるのが通例でしたが、ここ数ヶ月の為替の動向を見ていると100円を割るような状況下では、実需の円売りドル買いが大量に入っております。今後もしばらくはこのような状態が続くと思われますが、このようにピンと張り詰めた状況下では、何かをきっかけにして為替が大きく変動することが有りますので、マーケットを注視し続けるのが宜しいかと思います。またオージードル、カナダドルなどは、中国経済の影響を受けやすいので、引き続き中国情勢に着目すべきだと思われます。