2015年暦年における新車乗用車販売ですが、相変わらず好調な商業用にも利用されている「アクア」の人気が続いている。燃費性能はもちろんだが、HV車にも係わらず低価格なのも販売好調な要因でしょう。これでリア席の乗り心地がカイゼンされれば、さらに言う事無しか。プリウスは2位に甘んじたが、昨年から「新型プリウス」が販売されるので、どこまで台数を伸ばすか見ものでしょう。その他新型車効果が続いている「シエンタ」は今年も好調が持続しそうだ。注目の小型SUVでNO.1に君臨したホンダ「ヴェゼル」ですが、スリランカ向け特需が剥落したため台数を落とすことになりましたが、今年はどっこい年中盤までシンガポール向け業者販売が好調に推移すると思われ、半年くらいは販売が伸びるでしょう。ただ年中盤以降は、トヨタの小型SUV「C-HR」に注目が移りそうなため、夏場以降は厳しい展開が予想されます。そのた業者間取引きで人気の有った、「ヴェルファイア」、「アルファード」の大型高級ミニバンは、今年後半から厳しい局面が予想される。(詳細は後日別レポートで致します。)アッパーミドル級のSUV「ハリアー」は落ち着きを取り戻しておりますが、これもシンガポール向け特需が有るため高額でも底堅く推移するものと思われます。
中古自動車輸出統計でひと際目立つシンガポール向け輸出、2008年のリーマンショック前まで好調だった入れ替え需要が昨年から増加に転じ、今年は爆発的に増えた印象だ。この傾向は来年以降も継続すると思われ、シンガポール向け輸出用の車輌売買が業者用オークションで人気継続すると思われます。現在アルファード、ヴェルファイアでの業者用オークションでの転売が落ち着きをみせているところから、来年はシンガポール向け輸出車輌に着目されるでしょう。自動車メーカーが販売拒否をしている関係で、来年は業者用オークションでのシンガポール向け車輌が増加すると思われる。
トリクルダウン、日銀の量的・質的金融緩和が大企業➡中小零細企業➡個人に滴り落ちるという事で、2013年から実施している金融政策ですが、一向に滴り落ちる様子は有りません。ベースアップと言っても大企業ばかりで、中小零細企業は全くと言って出来ない状況です。有効求人倍率は1.25倍にまで改善しているのに、肝心の給料は大企業以外頭打ち、これでは消費が伸びる訳も有りません。本日発表された11月の個人消費は前年同月比で2.9%の減少、このような状態が続けば来年以降の個人消費は厳しいと思われます。しかもこの数値には、日用雑貨を買い漁ってくれているインバウンド需要が含まれているという事です。もし仮にこの数値が無かった場合、もっと悲惨な数値になったでしょう。そんなおり、中国・元安が密かに進行してますから、来年以降はインバウンド需要もさほど期待出来ない可能性も有るでしょう。いずれにせよ、来年は波乱が予想されそうです。
リーマンショック以降続いた不景気で、俄然注目されて来ているカーシェアリング、企業、特に都市部において最近利用者が急増している。ここ数年で認知度や利用頻度が飛躍的に伸び、企業は車輌を保持するから利用するという方向に向かっている。以前米国での個人リースの話をしましたが、今後都市部では、個人も含めて車輌は移動の手段として利用するものという構図に変遷するかもしれません。中古自動車輸出業者とタイアップすれば、下取り車輌を安定供給してもらえWIN WINの関係が築けると思われます。