自販連がまとめた1月の乗用車燃料別販売台数において、ハイブリッド車の販売台数が2ヵ月連続で前年越えとなりました。特にトヨタ自動車は「新型プリウス」や「新型シエンタ」が大きく牽引する形で、スズキは「ソリオ」が牽引する形で共にHV比率が5割を超えた。1月のHV車販売台数は7万82606台で5車種が前年同月実績を上回り、HVの本家トヨタ自動車が5万3881台と約7割を占めた。米国ではHV車販売が原油安で苦戦しているが、本邦は2度のガソリン価格高騰が刷り込まれているのか、ハイブリッド車人気に衰えが無い。これらはスリランカ市場が牽引する形で、中古HV車相場を押し上げたのも大きいと思います。何度もレポートしている通り、今後の輸出先としてHV車の構成を高められるかが肝となりそうです。
トヨタ自動車は、「レクサス」の新たなHV車「LC500h」の基幹のHVシステムに4速の自動変速機を組み合わせた世界初の「マルチステージHVシステム」を搭載、モーターの使用領域を拡大して高い走行性能と環境負荷の軽減効果を両立しました。レクサス車で従来用いてきたHVシステムはシステム内に2段変速機構を持っていたが、2個有るモーターの内1個しか制御出来なかった。新たなシステムはHVシステムと4速ATを組み合わせることで、モーター2個を制御することを可能にしました。モーターの役割が高まることで、高い仮想性能と省燃費性能にも寄与するとのこと。 (日刊自動車より)
高齢ドライバーの増加による逆走やアクセルとブレーキの踏み間違い事故の多発から、自動車メーカー各社、先進機能運転支援システムの開発に余念が無い。現在高齢者を中心にぶつからない車への移行が進んできているが、ペダル踏み間違いに関してはまだまだ普及率が低いのが現状。このペダル踏み間違いによる事故は、統計に表れるだけでも年間6~7千件、1日あたり20件にも上るというから驚きだ。高齢化に社会や保険会社が適応しなければならなくなっており、今後飛躍的の伸びる市場だと思っています。2014年だけでも倍増したところを見ると、この先進機能運転支援システムが車輌販売の肝となるかもしれません。 (一部日刊自動車より)
日産自動車は、年内にアジアの曙「ミャンマー」で車輌生産を開始すると発表しました。独占販売する「タンチョングループ」の工場に新らしくラインを設置し、小型セダン「サニー」を生産する。また同グループと共同で、バゴー管区に新工場を建設する予定。日産自動車は2013年から販売を開始しているが、今年から現地生産を年1万台規模で進め、その他の輸入車輌も含めて販売台数を伸ばす予定だ。今後ミャンマーで生産をするメーカーが加速すれば、お決まりの中古自動車輸入禁止へ動く可能性も有り、動向には注視したいところ。