トヨタ・ホンダ・日産高精度3D地図(2016/3/31)

トヨタ、ホンダ、日産は、自動運転車向けの高精度なリアルタイム3Dマップを共通化することでほぼ合意しました。自動運転技術を実用化するためには、車線数、信号の有無、縁石の高さなど詳細な地図が必要になる。加えて道路工事で通行が出来ないなど、リアルタイム情報も必要だ。現在内閣府のSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)自動走行システム検討会で、地図会社7社等が設立したダイナミックマップ構築検討コンソーシアムが、自動運転車向けダイナミックマップの共通化を検討している。3社はコンソーシアムがまとめた方式の3D地図を活用するのに加え、リアルタイム交通情報をそれぞれ収集、これを統合して自動運転車に通信システムを使って配信する仕組み。自動運転に関しては、独自でやるにはコストと時間が掛かり建設的では無いため、オールジャパンでシステムを構築出来れば、海外へのインフラ輸出という事も可能になると思われます。最初から世界を見据えてやって頂きたいもので有ります。

(一部日刊自動車新聞より)

日本ピストンリングインドに自社工場建設(2016/3/30)

日本ピストンリングは、カルナータカ州にある借り受けの工場で2013年から現地生産を開始しているが、バルブシートの需要増加に対応するため近隣に大型の工場を移管する。現在の借り受け工場では、月200万本程度のバルブシートの生産が可能ですが、最近はマルチスズキを始め日系メーカーからの受注が想定以上に増えており、2016年末に完成予定の新工場では、月300万本前後、最大700万本の製造ラインまで拡幅出来る。この新たな生産工場により、タイ、インドネシア、インドとそれぞれバックアップ体制が図れることとなる。

(日刊自動車新聞より)

セルロースナノファイバー(2016/3/30)

環境省は植物繊維を形成した「セルロースナノファイバー(CNF)」を自動車部品へ導入する実証実験を2016年度から実施する。車体軽量化によるCO2削減効果など一定の条件で参画企業グループを公募し、用途開発を支援する。CNFは植物などに含まれるセルロース繊維をナノ(10億分の1メートル)レベルまでほぐし、均一に成形したマテリアル。軽くて強度が強く、熱による変形がほとんど無いのが特徴だ。ただ耐熱性に関してはまだ課題も有り、エンジン周辺には使えない。(日刊自動車新聞より) 昨年からレポートしていますが、自動車の軽量化は燃費改善には避けて通れませんので、今後は炭素繊維、マグネシウム合金、セルロースナノファイバーの低価格化と量産化が肝になるかもしれません。

アイサイト世界展開(2016/3/29)

富士重工業は2020年を目途に、スバル車を販売している全ての市場に先進安全運転支援システム「アイサイト」搭載車を導入する。同システムは日本、北米、欧州、オセアニアといった先進国で販売しているが、今後ASEAN諸国を皮切りに中国、ロシア、中南米、中近東諸国で準備を始めており、順次導入する。昨年のアイサイト装着率は、日本で83%、オーストラリアで62%(レガシーは100%)、欧州では「アウトバック」の装着率96%と、自動車にうるさい国でもかなりの高評価を得ている。今後先進機能運転支援システム「アイサイト」が世界販売の肝になると思われます。