マツダは2月27日に国内販売を開始する、小型クロスオーバー「CX-3」の事前予約3千台の獲得を目指し、1月中に各販売会社で簡易カタログを使った展示会を実施し、新車販売の最大需要期の3月商戦での顧客取り込みを狙う。「CX-3」はクロスオーバーモデルで、本邦市場には話題のスカイアクティブ1.5ディーゼル搭載モデルのみ投入する予定で、最近人気が復活してきている小型SUV・クロスオーバー市場に小型ディーゼルを訴求する。ライバルは現在ホンダ「ヴェゼル」、日産「ジューク」だが、売りは何と言っても次世代型小型ディーゼルで、リセールバリューも期待出来そうです。当サイトで何度もレポートしておりますが、小型SUV・クロスオーバー市場は年々復活の兆しを見せており、中古自動車輸出としてのニーズも非常に高く、今後も益々注目されると思われます。
昨年国内過去最高の78万7361台を販売し絶好調のスズキ自動車ですが、販売した車輌の9割が軽自動車ということで、今年は登録乗用車の販売を伸ばすために車種を拡充すると発表しました。第一弾はハンガリーで生産する世界戦略車のクロスオーバーモデル「SX4 S-CROSS」の逆輸入を開始、2015年初頭にはこれまた世界戦略車の新型コンパクトSUV「VITARA」(日本名エスクード)の投入(いずれも1.6リッター4WD仕様)も予定しているそうです。今後も海外戦略車を中心に、本邦登録乗用車向けに逐次投入する予定。「VITARA」は「エスクード」として販売するのかまだ不明ですが、エンジンの大型化で顧客が離れたエスクード、今度は原点回帰で1.6リッター仕様で国内小型SUV市場の巻き返しを図る。
明日22日にECBの理事会が開かれますが、フライングで仏オランド大統領が19日、パリの企業経営者との会合でECBは理事会で国債購入を決定するだろうと、口を滑らせてしまいました。一部の国を除き本来中央銀行は国家や政治から独立した機関ですから、決定事項について事前に外部に漏洩することは政治の介入やインサイダー取引きを招く可能性が有り、まさに御法度のはずです。ただモザイク国家集合体のEUで量的緩和を実施する場合には、各国政府との調整も必要だった訳でしょうが、それを理事会の前に大統領が発言するのは大変遺憾と言えるでしょう。今回の発言を受けて、市場は量的緩和確定ムードがにわかに漂っておりますが、当の大統領は火消しに奔走しております。スイスフランショックも有り、しばらく欧州は混沌とする可能性が高く、デフレ化は必至かもしれません。
日産車体は九州子会社の1時間当たりの生産台数を、今年度に現状の31台から33台へ引き上げると発表。円安を背景に輸出向け車輌の需要が急拡大、大型のSUVを生産している同子会社は、残業や休日出勤で対応しているが人材不足で期間従業員の確保が厳しくなっていることも有り、ラインの改善によるフレキシブル性を向上させ、増産の対応を図る狙い。日産車体九州工場は、SUVの「パトロール」(日本名サファリで現在生産中止)、やインフィニティブランドの「QX80」の他、「エルグランド」、「クエスト」、「NV350キャラバン」の合計5車種を生産しており、特に北米向けと中東向けのパトロールが高水準で推移しています。同子会社は稼動当初は1時間当たり30台の生産体制でしたが、2013年度には31台、今回はラインの改善でモノコック車とフレーム車を1ラインで効率良く生産する予定。