ミャンマーの右ハンドル車輸入禁止の噂の続報(2013/10/7)

 中古車輸出ビジネスコンサルタントのブコビッチ氏からミャンマーの右ハンドル車輸入禁止の件で続報が入りました。それでは、どうぞ。

 


 

ミャンマー中古車輸入全面禁輸の噂の続報

 

<右ハンドル中古車禁輸・続報>

 10月4日現在でやはり禁輸という情報は、やはり今現在裏が取れていない。元々国際社会から隔離させられており、当然自動車の輸入を厳しく制限させられてきたため、様々な憶測、ガセネタ、誘導、が多々見受けられてきただけに、今回の一連の報道は現段階で公式発表とはなっていないところをみると、ルーモアと言わざるを得ない。 次なるブーム車輌を意図的に誘導したり、様々な方法を駆使してきた輸入業社やブローカーの暗躍という経緯が有るので、現段階どのような意図でこのような発表をしたのかは意味不明である。しかしこの情報が元になっているかは定かではないが、現地輸入パーミットの価格が上昇しつつある。輸入パーミットの個人や業者販売も盛んに行われているため、このような事象が発生した場合遅滞無く価格上昇へと繋がる。実際9月に入り、各ディーラーの半期の決算に併せて販売促進を進めていた兼ね合いで、中古車のオークションへの流入も増加したのも手伝い、9月の輸出台数も概ね好調である。

  ただ前回も書いた通り、青天の霹靂的なレギュレーション変更が今まで実施されてきた経緯が有るため、情報を逐一入手するのがやはり肝要であろう。 またミャンマー向け在庫を御持ちの業者様は出し惜しみする事無く、オークション販売若しくは在庫販売されるのが宜しいかとは思います。今年中盤まで鉄板車輌で有った、プロボックス・サクシードは現地で車輌火災が相次いだという情報が飛び交い、現在の価格は落ち着き出している。とはいえ、車輌価格の落ち着きは出てきたが、輸出台数の特段の減少にまではいっていないのが現状で、この車輌火災も何が要因で火災が多発したというのか今だ意味不明である。とりあえず本邦に於ける意味合いの移動手段や動産という意味合いでは無いので、そのようなルーモアに面白いように踊らされる傾向は多々見受けられる。ただ以前のマークII、ハリアー、パジェロ、プラド等値段が、それまでの中古相場の5倍前後まで跳ね上った時に売り惜しみをし、その後見るも無残になるケースが有るので、やはり国内の業者様も輸出相場、輸出の人気車種などの情報の入手はこれからの最低限のビジネスツールになると思われる。まだはもうなり、もうはまだなり、1円でも高く販売したいのは痛いほど解かるが、ミャンマー、 スリランカ、マレーシア等値段の相違が著しいマーケットの在庫を扱う場合は、最新の注意・情報の入手が必要だと思われる。 通常新しければ新しいほど値段が跳ねと思われるが、今年より来年出品した方が100万以上跳ねる車輌も実存するからである。特に現在はハイブリッドカーや軽自動車が突出して売れているので、普通車、商用車、RV車等の中古自動車の囲い込みは非常に重要なビジネスチャンスで有る。 特に都市部と近郊・地方では車種構成がかなり相違する場合が有るので、その土地に有った車輌の囲い込み(買取り)をする対策を取るべきだと思います。 スクラップ車輌も特段急いで潰さなくても良ければ、今後スクラップ価格の上昇 が現段階で予想されますので、スペースに余裕の有る業者様は保管されるのも一案でしょう。ただマフラー盗難(プラチナが取れる)なども有りますので、スクラップ車といえども対策は御立てになられた方が宜しいかと。

ブコビッチ

 

ミャンマーは右ハンドル車を輸入禁止にするのか?(2013/9/30)

  中古車輸出ビジネスコンサルタントのブコビッチ氏より今注目のミャンマーのマーケット分析レポートが届きました。輸入規制変更のたびに特定車種の価格が高騰したり、暴落したり移り変わりの激しいミャンマーの中古車マーケット。ブコビッチ氏の目にはミャンマーの今の状況はどのように映っているのでしょうか。ブコビッチ氏のレポートです。

 


 

ミャンマー中古車輸入全面禁輸の噂に関して

(ミャンマー、右ハンドル中古車輸入全面禁輸に関して)  

 

 先週突如として発表された海外からミャンマー国内への中古車輸入に関して、驚かれた方々も多いと思います。この記事に関して現地運輸省、経済産業省、外務省の情報を元に現段階の最新の情報を御報告させて頂きます。


<右ハンドル中古自動車全面禁輸の引き金>

 2年前から本邦からの中古自動車が解禁になり、タクシー代替促進事業を始めとして多数の中古自動車が本邦から輸出された訳だが、過走行、事故歴車の隠ぺい、粗悪車の大量輸入、メーター改ざん、などのためにミャンマー国内で事故の多発、車輌火災、重度の故障等が相次ぎ、同国内で秘密裏に実態調査をしていた。実際の事故や車輌はどのような事象が影響したかは、正式な検査機関がほとんど無いため解からないであろうし、元々情報が有る程度誘導されるためこれらを要因と見るのは早計かもしれない。

 また現在ミャンマー政府は国際社会への正式復帰を切望しており、復帰が正式に認められれば、海外からの投資、製造業の海外からの移管を迅速に推し進める事が出来、その重要なイニシアティブを持っている米国への対応に非常に気を使っているのが現状。国家としての強さだけで無く、基軸通貨で有る米ドルは貿易を含めて国際取り引きには必要不可欠な通貨で、アメリカからの御墨付きをもらうのが絶対条件と現政府は考えている。

 また鉱物資源や天然ガスが豊富だが、現在の輸出先は主に中国・シンガポールで、資源高の波に乗るためや、鉱物資源や天然ガスを効率的に輸出出来るようにインフラ整備への海外投資が必須事項で、そういう複合的な意味合いでもやはり米国には逆らえないであろうとの事。

 先のオバマ大統領との会談で、右ハンドルへの異論も議題に上り、ミャンマー政府として現地生産を推進する理由や左ハンドル国からの圧力も有り、この度の観測気球発射となったという見方が現地スタッフからの情報である。本邦のメーカーも廉価版~高級車まで左ハンドル生産ラインを保持しているため、何ら影響を受けないのが現状で、影響をモロに受けるのが本邦の中古自動車マーケット関係者、取り分け中古車輸出業者で有る事は言うまでも無い。 来年の水掛け祭り後が有力と発表されているが、現段階では中古自動車輸入に携わっている関係者があまりにも多く、紆余曲折が予想され2015年まで延期されるという見方が大半で有るが、現状観測気球を上げてマーケットの反応を見るのが狙いのため、正式発表は年末という見方が有力な情報である。さはさりながらカザフスタンやスリランカのように、青天の霹靂的に法律が改定される可能性も否めないので、ここは情報を逐一得て報告させて頂きたく思います。

 貿易が有る程度自由化されてから、9月、12月、5月とレギュレーションを変更する癖のあるミャンマーだが、米国自動車メーカーもこのミャンマーには熱視線を送っているので、予断を許さないと思われます。特に米国メーカーの小型車、SUV、中型を新興国からの輸入という形で促進したいので、ここ数カ月はやはり注視するのが肝要かと思います。

ブコビッチ

 

トヨフジ海運のウラジオストック向けRORO船サービスが復活(2013/9/24)

 トヨフジ海運はウラジオストック向けのRORO船のサービスで中古車の取扱いを再開すると発表した。トヨフジ海運では2008年に起きたリーマンショックの影響でロシア向けの中古車輸出取り扱い台数が激減したため、サービスを維持するだけの輸出車両の集荷は困難と判断し中古車の取扱いは取り止めにしていた。これまでは新車の輸送に特化して、小型のRORO船をウラジオストック向けに配船していたが、大型船を投入して船腹を確保し、中古車の集荷を再開することとなった。Booking、海上運賃のお問い合わせは下記のトヨフジ海運集荷代理店まで。


【トヨフジ海運集荷代理店】

(株)オートグランド

TEL:06-6203-2840

E-MAIL: This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.

ウラジオストック向け シッピングスケジュール
 

 

川崎汽船がRORO貨物の集荷会社を設立(2013/9/20)

 川崎汽船株式会社がRORO貨物及び中古車・中古建機の集荷を専門とする集荷会社を設立し、2013年10月1日より営業を開始する運びとなった。新会社の名称はケイラインローローサービス株式会社で、中古車輸出のRORO船の海上運賃の問い合わせ及びブッキングはこの新会社が業務を担うこととなる。新会社では中古車・中古建機に加えて、建機・農機などの重車両や工作機械などの非自走貨物の取扱いもするとのことで、多様化する荷主の輸送ニーズに対応するサービスを提供するとしている。

 

【会社概要】

 名称 ケイラインローローサービス株式会社
  "K" Line RORO Services Ltd.

 本社所在地

〒100-0011 東京都千代田区内幸町二丁目1番1号
 事業内容 RORO貨物・中古車・中古建機の集荷、特殊貨物積載の海技的サポート等

 資本金

2000万円

 役員

代表取締役社長  青木 良行

常務取締役     庭瀬 博徳

取締役        村上 進

   

 

【営業所連絡先】

 東京本社 TEL:03-3595-5200
 大阪支店 TEL:06-711-6351
 名古屋支店 TEL:052-589-4530
 広島支店 TEL:082-254-3555