円高確定(2016/6/2)

注目を集めていた消費税10%への増税が、2019年10月に再延期されました。消費者からは安堵の声が多数聞かれておりますが、実体経済では、失望感が漂っております。経済原則では消費税増税は、便乗値上げや駆け込み需要を生むのでインフレ経済にシフト出来るのです。更に今回消費税増税を再延期したことは別の側面で、たかだか2%の消費税も上げられないほど日本の経済は悪いのかと取られ、マーケット的には容認出来ないということになります。以前レポートした通り、為替市場は早速反応し円高へ動いてきております。再延期ということは2年半後に増税が待っている訳で、そんな中消費に金が回るはずも無く、このまま円高が進行すればインバウンド需要も見込めず、元の木阿弥状態に戻り結果円高が待っているということになるかもしれません。

トヨタ・ホンダ2015年度HV車世界販売実績(2016/6/1)

トヨタ自動車とホンダ技研工業の2015年度ハイブリッド車(HV)世界販売台数がまとまりました。トヨタが前年度比+1.6%の124万4600台と2年ぶりの増加、対してホンダは同22.0%減の21万台に沈んだ。国内販売は両社とも減少に転じたが、トヨタは海外で欧州やその他地域で増加しました。欧州は「オーリスHV」、「ヤリスHV」、本邦は「新型プリウス」、「カローラアクシオHV」、「エスクワイアHV」がそれぞれ貢献したのに対し、ホンダは日本と欧州で「フィットHV」、北米で「シビックHV」や「アコードHV」の販売台数減が響いてしまった。

 

トヨタ自動車世界販売内訳

国内:639,800台(-1.1)

北米:279,900台(-11.8)

欧州:220,600台(+24.9)

その他:104,300台(+23.1)

ホンダ技研工業世界販売内訳

国内:190,300台(-17.2)

北米:17,700台(-34.0)

欧州:1,300台(-83.3)

その他:1,400台(-75.4)

備考:北米(アメリカ・カナダ)、ホンダの欧州には中近東・アフリカを含む

(日刊自動車新聞より)

中国財新PMI 15ヶ月連続50割れ(2016/6/1)

注目されていた中国財新発表のPMI(購買担当者景気指数)ですが、49.2と前月より悪化で15ヶ月連続で好不調の境目である50割れとなりました。昨年3月~5月には根拠無き熱狂の株式市場と言われ上昇し続けておりましたが、今は中国経済の動向を映しているのかもしれません。ただ圧倒的な貿易黒字国で外貨準備高も高いですから、今すぐどうのこうのという感じでは無いでしょうが、肝は今資金が流れている不動産市況やコモディティ価格が更なる悪化を見せた時が、臨界点かもしれません。また尖閣問題や南シナ海で展開している九段線問題で、米国と衝突することになれば米国債売却をちらつかせた交渉になるかもしれず、新たな火種として震撼させるでしょう。

三菱ふそう、ペルーに中・大型トラックを投入(2016/5/31)

 三菱ふそうトラック・バスは27日、ペルー市場にふそうブランドの新型の中・大型トラックを投入すると発表しました。ペルー市場に投入するのは、ダイムラー・トラック・アジアとして協業するダイムラー・インディア・コマーシャル・ヴィークルオラガダム工場で生産している中型トラック「FA」、「FI」と大型トラック「FJ」で、ペルー国内30ヵ所以上の拠点で取り扱う予定だ。同社は現在、ペルーで小型トラック「キャンター」と小型バス「ローザ」を販売しており、欧州ブランドを含む商用車市場で最大のマーケットシェアを維持している。今回の新型車を投入することで、マーケットシェア2桁を目指す予定。

(日刊自動車新聞より)