ロシア銀行預金引き出し停止に(2015/1/27)

 1年でこうも経済状況が変わるかというくらい激変しているロシア経済、一時は落ち着いたかのように見えておりましたが、先日レポートしたように12月の外貨準備高の大幅な減少を見る限り、水面下では外貨両替や資金の海外逃避が継続していると見て間違い無いでしょう。ロシア国内の銀行から預金を引き出す動きが加速する中、ロシア国内のSBバンクはとうとう一方的に預金の引き出しを停止しました。今後の状況を聴取すべく広報部に連絡をとっているそうですが、連絡不通の状況が続いているとのことです。

 また格付け機関S&Pは26日、ロシアソブリン格付けをBBB-から投機的等級のBB+に10年ぶりに格下げし、その結果を受けて預金引き出しに拍車を掛けているとの見方も。表向きはウクライナと停戦合意をしているロシア、マスコミでは報道されておりませんが、実際は毎日のように迫撃砲の応酬で、すでに1500人以上のウクライナ人が命を落としているのが現状です。ロシア国内経済は今年度にインフレ率10%を超えると予想され、今年も難しい舵取りを迫られそうです。

本邦貿易赤字過去最大に(2015/1/27)

政府が発表しました2014年の貿易赤字が、12兆7813億円と過去最大の貿易赤字となり、4年連続で貿易赤字というおまけつきです。これが質的・量的金融緩和を除く円安要因だった訳ですが、昨夏以降の原油先物価格の暴落で10~12月の貿易赤字は大幅に減少傾向となりました。今後も原油先物価格が下落トレンドならば、2015年は一部製造メーカーの国内回帰も相まって、貿易黒字に転換する可能性もいよいよ出て参りました。2007年頃から始まった中国を始めとする新興国需要を織り込んだ原油バブルの影響で、本邦は多額のみかじめ料を産油国に支払わされ続けてきましたが、今回の原油バブル崩壊によって、本邦の経済が劇的に良くなる可能性も出て来たかもしれません。円安基調がどこでダウントレンドに移行するのか、兆しを見つけてお伝え出来ればと思っております。



King of 大型ミニバン 発表へ (2015/1/27)

トヨタ自動車は26日、大型ミニバンの雄である「アルファード」、「ヴェルファイア」を発表しました。10系から人気に火が付き、20系からは不動の地位を築いている「アル・ヴェル」の7年ぶりのフルモデルチェンジは、国内外で注目を集めております。今回のFMCで外寸で全長・全幅で若干の大型化が図られ、全高でごくごくわずか低く設定されていますが、特段変わりは有りません。エンジンは20系の2GR-FEを踏襲した3.5リッター仕様、新採用の直列4気筒2AR-FEを踏襲した2.5リッター仕様、そして注目のハイブリッドは2.5リッター2AR-FXEエンジン+HV仕様で、JC08モードで18.4km/L~19.4km/Lを叩き出す。以前から指摘されていた後席の乗り心地をカイゼンすべく、リアサスペンションがトーションビームから、ダブルウィッシュボーン(ダブルAアーム)に変更されたのは、大きいでしょう。ライバルメーカー大型ミニバンの全高が低高化されて以来、独壇場の「アルファード」、「ヴェルファイア」、3代目の大きな進化によって大型ミニバン市場で不動の地位を築きそうです。詳細はすでにトヨタ自動車HPにアップされておりますので、御参照下さい。

ユーロ円の今後 (2015/1/27)

ついに量的緩和を実施した欧州中央銀行ですが、それに先立ってスイス中央銀行が無制限の為替介入を停止したのは記憶に新しいところ。裏を返せばスイス中央銀行が更なるユーロ安を想定したのも、為替介入停止の要因と言えるでしょう。またユーロドル相場に関しては、不思議と8年サイクルでユーロ高とドル高を繰り返す習性が有るので、対ドルで高値を付けたのが2008年ということは、サイクル的には2016年に掛けて更にユーロ安ドル高へと以降する可能性が高いと言えるでしょう。外国為替市場では、2016年に掛けて1ユーロ・1米ドルというパリティ相場(1対1)に移行する可能性も有ると思われます。為替ユーロも含めて欧州市場の動向は、しばらく注視すべきなのは不変でしょう。