麻生キャップ(2017/2/24)

麻生財務相は先週15日に衆議院財務金融委員会において、まだドル円で120円になっていないのだから、米国から円安誘導と言われる筋合いでは無いとの発言が有りました。通常財務・金融当局者において、為替の具体的な数字を述べてはいけないという、一種の不文律が有り、今回意図的なのか口が滑ったのかは判りませんが、120円という具体的な数字が出たのは驚きでした。これにより120円になれば円安ということで、日米相互補完的を背景に為替誘導もしくは介入が有る可能性があると市場は感じてしまったと思われます。しばらくは115円にキャプが置かれたような状況で、ドル円は推移するでしょう。

T・N・H世界販売上位車種(2017/2/23)

2016年暦年におけるトヨタ・日産・ホンダの世界販売ベスト5

トヨタ自動車

1位:カローラ 126万台(-6.0%)

2位:IMV 90万台(‐1.0%)

3位:RAV4 75万台(+11%)

4位:カムリ 70万台(-11%)

5位:プリウス 44万台(+27%)

注:IMV(ハイラックス、フォーチュナー、イノーバの合計)

日産自動車

1位:Xトレイル/ローグ 79.5万台(+23.8%)

2位:セントラ/シルフィ/ティーダ 53万台(-0.3%)

3位:キャシュカイ/デュアリス 45.9万台(+46.2%)

4位:アルティマ/ティアナ 43.0万台(-11.4%)

5位:サニー/ヴァーサ/アルメーラ 39.0万台(+7.8%)

本田技研工業

1位:ヴェゼル/HR-V/XR-V 73.3万台(+39.0%)

2位:CR-V 72.0万台(+2.0%)

3位:シビック 67.0万台(+21.0%)

4位:アコード 52.1万台(-5.0%)

5位:フィット/ジャズ 42.9万台(+3.0%)

以前からレポートしている通り、SUV・RV人気はしばらく続くと思われ、逆に魅力ある商品のラインナップが無い自動車メーカーは今後も軟調になると思われます。

(日刊自動車新聞データより)

世界戦略車「スイフト」5ドアモデルで統一(2017/2/23)

2000年から本邦で販売を開始しているスズキの世界戦略車「スイフト」、昨年12月にフルモデルチェンジをしました現行モデルから3ドアモデルを廃止すると発表しました。先代モデルでは欧州でニーズの高い3ドアモデルを用意しておりましたが、実用性を重視する流れやデザイン性の向上から、現行モデルから5ドアモデルの一本足打法へと切り替えるとのこと。これにより販売単価を高めると同時に、製品集約による生産効率の改善で収益性の向上も見込む。初代はスズキ「Kei」をベースに製造したため、イマイチの印象がぬぐえなかったが、2004年から発売した2代目から、コンパクトハッチとして確固たる地位を築き、3代目・4代目とモデルチェンジする度に熟成度が増している。世界戦略車「スイフト」は、インド市場で圧倒的に売れており、昨年4月には世界累計販売台数が500万台を超えた、まさにスズキのフラッグシップモデルとなっている。国内向けの「スイフト」は、中古自動車輸出としても人気が有り、小型ハッチバックとしてのリセールバリューはは、トヨタ自動車に次いで人気が有る国も存在している。

アル・ヴェル2年で13万台(2017/2/23)

高級ミニバンとして不動の地位を築いている「アルファード」と「ヴェルファイア」、2015年1月に販売台数を開始して以降、僅か2年で約13万台を売り上げている。それまで高級ミニバンとして人気が有った日産「エルグランド」を追い落とすために、刺客として投入されたのが、エスティマのプラットフォームを踏襲したFFベースの「アルファード」。このモデル発売を機に一気に火が付いた「アルファード」、2代目の20系では新たな兄弟車として「ヴェルファイア」を投入し、「エルグランド」を完全に駆逐してしまった。そし満を持して投入された30系は、景気回復の波も追い風に2年で13万台と大衆車なみの売れ行きとなっている。ただ20系と違い、現行の30系は圧倒的に排気量が小さい2.5リッターモデルに人気が集中、販売比率は85%以上が2.5リッターとなっている。しかし僅か2年で13万台とは、「ハリアー」に続き驚かされますね。