かつては2割そこそこだった軽自動車シェアが、今や4割を軽く超える状況となっています。その時代の流れに追随するかのように、乗用車を保持するから使いたい時だけ利用する、いわゆるレンタカー需要がここにきて伸びてきております。楽天トラベルの2014年度レンタカー貸し出し実績は前年比で26.6%増、特に伸びが著しかった20~30代の層では、56.8%という高い伸びとなったそうです。オリンピックや円安効果も有り、今後は海外からの顧客を取り込めれば、更なる利用増に繋がると思われます。
乗用車メーカー2014年度中国販売実績 メーカー 販売台数 (増減率) 日産 1,234,776台(-2.4) トヨタ 1,032,200台(+7.4) ホンダ 789,302台(+1.1) スズキ 257,446台(+11.4) マツダ 214,628台(+9.2) 三菱 100,958台(+40.1) スバル 50,699台(-15.5) 2014年度における中国市場は、本邦ほどの落ち込みでは無いと見られておりますが、実際中国特派員からのレポートでは、直近の販売はかなり落ち込んでおり、各メーカーの在庫台数がかなりの割合で高まっているとのこと。ディーラーによっては、販売台数のインセンティブを狙い、車輌そのものを赤字で販売するケースもかなり見られ、厳しい中国経済を映していると思われます。
乗用車メーカー2014年度米国販売実績 メーカー 販売台数 (増減) シェア (増減) トヨタ 2,428,394台 (+9.0) 14.5% (+0.3) ホンダ 1,549,461台 (+2.4) 9.3% (-0.4) 日産 1,399,557台 (+8.9) 8.4% (+0.2) スバル 532,586台 (+19.8) 3.2% (+0.3) マツダ 305,788台 (+7.8) 1.8% (±0.0) 三菱 81,593台 (+23.5) 0.5% (+0.1) 日刊自動車新聞データより 相変わらず好調な販売を見せる米国市場において、特に人気が急上昇しているのが富士重工業(スバル)で、40ヶ月連続のプラス成長で新記録を樹立。水平対向エンジンやAWDを武器に少数精鋭の、いわゆる利益を取れる車輌を本格開発し生産・販売することで好循環となっており、2014年度はスバル人気や円安の恩恵を受けて注文に生産が全く追い付かない状況が続きました。
乗用車メーカー本邦販売実績及びシェア メーカー 販売台数 (増減率) シェア (増減率) トヨタ 1,465,518台 (-11.0) 27.7% (-1.3) ホンダ 788,235台 (-7.1) 14.9% (±0.0) スズキ 755,857台 (+3.8) 14.3% (+1.5) ダイハツ 689,139台 (-1.7) 13.0% (+0.7) 日産 623,375台 (-13.3) 11.8% (-0.9) マツダ 224,536台 (-7.8) 4.2% (±0.0) スバル 168,584台 (-9.8) 3.2% (-0.1) 三菱 114,777台 (-19.9) 2.2% (-0.3) (日刊自動車新聞データより) 2014年度は消費増税の反動減からかなり厳しい数値となっておりますが、それでも4月から施行される何でもエコカー減免税の廃止による駆け込みが相当数有ったにも係らずこの実績。軽自動車も2015年4月登録車から増税されるため、実質増税が常態化する2015年4月以降の販売はかなり厳しいと言わざるを得ないかもしれません。