先日中国市場で株価指数は鰻上りの反面自動車販売が激減しているというコラムを書きましたが、6月に入っても全く改善されずむしろ値下げ合戦による投売りが続いております。株式市場が短期的にあれだけ大きな棒上げをしたのでしたら、含み資産効果で自動車等にも資金が廻っても良さそうなのですが、実態経済に資金が廻らない異常な状況に。欧米メーカーを中心に大幅値下げで販売台数を稼いでいる状況で、ディーラーによっては利益ゼロでメーカーからのインセンティブに頼って投げ打っているディーラーも少なく無いそうです。やはり中国市場の動向は今年の大きな火種になりそうな気が致します。
もはや国策となっている中国株式投資、中国政府や機関紙も5000ポイントはまだまだ通過点に過ぎないと、相変わらず強気の姿勢を崩しておりません。さはさりながら株式取引を活発にしている個人投資家の売買スタイルが信用取引が主というのが非常に気になるところ。こういう状況下でひとたび混乱による下落が生じると、ものすごい混乱を誘発し市場がパニックとなるかも知れません。その際、中国国内のみならず世界にも影響が伝播すると思われ、注視が必要だと思います。このまま盲目的中国株式市場に投資するのは、無謀でしょう。
2015年5月軽自動車販売実績
1位:ホンダ・N-BOX 10,398 (+0.8)
2位:日産・デイズ 9,452 (-23.8)
3位:ダイハツ・タント 8,689 (-53.4)
4位:スズキ・スペーシア 8,043 (+3.8)
5位:スズキ・アルト 7,998 (-11.7)
6位:スズキ・ワゴンR 7,965 (-39.9)
7位:ダイハツ・ムーヴ 7,889 (-17.2)
8位:スズキ・ハスラー 7,834 (+20.9)
9位:ダイハツ・ミラ 6,365 (-35.0)
10位:ホンダ・N-WGN 5,120 (-35.8)
11位:ダイハツ・ウェイク 3,250 (NEW)
12位:三菱・eK 2,500 (-51.8)
13位:スズキ・エブリーワゴン 2,151 (+96.4)
14位:ホンダ・N-ONE 1,313 (-43.3)
15位:日産・モコ 1,246 (-48.0)
(軽自動車検査協会データ)
カッコ内前年同月比増減率%
今年4月から軽自動車税が値上がった影響で、さすがに軽自動車販売が伸び悩んでおり、逆に4月1日より前に登録された軽自動車に人気が集中しているのが現状に。
2015年5月登録乗用車販売台数総括
国内外での需要の下、1,500ccHVのアクア、同HVをラインナップに揃えるカローラが安定的に販売台数を伸ばしている。背景にはやはりスリランカ市場のニーズを見越した需要が垣間見える。同様の理由でホンダ・ヴェゼルHVが有るが、メーカーからの強烈な締め付けにより販売台数が激減しているのが、気になるところ。露骨な業者販売締め出しに関しては、国内自動車ディーラーから困惑とクレームが多発している。その他大きく伸ばしているのは、高級大型ミニバンの「アルファード」、「ヴェルファイア」で、しばらく好調さが続くと思われます。またディーゼルをラインナップに揃えるデミオ、CX-3、FMCを果たしたロードスターを抱えるマツダも北米のみならず本邦でも好調となっています。