自動車用新素材(2014/8/25)

経済産業省は、鋼鉄の1/5の軽さで5倍の強度を持つ「セルロースナノファイバー(CNF)」を使った自動車部品を2020年代にも実用化する方針。CNFは植物等に含有するセルロース繊維をナノレベル(10億分の1メートル)まで解きほぐし、均一に成形した工業用材料。軽いうえに強度が高く、熱による変形がほとんど無いことも大きな利点。2000年から本格的な研究が始まりましたが、実用化の加速に向けて産官学一体の「ナノセルロースフォーラム」を6月に設立し、研究機関、CNF供給側の製紙会社、需要側の自動車及び電機メーカーで開発に取り組む。今後燃費改善や電気自動車の航続距離の延伸に際し、軽量化は避けられない旨でカーボンファイバーを取り上げた事が有りましたが、費用対効果を考えると航空機や高額車輌に限定されてしまい、大衆車への普及は厳しいのが現状です。このCNFが新たな軽量化への道筋を付けられるか、要注目でしょう。(一部日刊自動車新聞より)



中・ロの外資叩き (2014/8/22)

先日中国で日欧の自動車及び部品メーカー各社に、独占禁止法違反で多額の制裁金を課したのは記憶に新しいところですが、実際その明確な経緯や詳細が開示されておらず、半ばみかじめ料的な措置だと嘆いている企業も有るとのこと。住宅価格は下落させまいと必死で応対していますが、自動車等の工業製品は不当に値段を吊り上げ、市民の怒りの矛先を外資に向けさせている可能性も高いと言われております。

ロシアでも米国を代表するマクドナルドが、衛生法に違反したとしてモスクワ市内4店舗を営業停止となり、さらに同検査をロシア全土の400店舗以上で実施する旨を発表し、物議を醸しております。今後世界的に対ロ・対中政策で難しい対応を迫られそうです。

中国食肉加工工場での一連の騒ぎですが、普通に考えてテレビ局が中国の工場で堂々と潜入撮影出来るとは到底思えず、これも米国系食肉工場が意図的に狙われた公算が強いと思われます。この食肉問題でマクドナルドやKFCが大きな打撃を受けましたが、さらに追い討ちを掛けるような今回のロシアの動き、全ては繋がっていると思うのが自然かもしれません。



レクサスNXシリーズ好調(2014/8/22)

 先月から販売を開始しましたレクサスNXシリーズですが、8月に入っても好調な受注となっております。今回2リッターターボのいわゆるダウンサイジングエンジンを用意した訳ですが、今後はこのエンジンを他の車種にも流用する予定で、欧州車同様エンジンのダウンサイジング化をラインナップに揃える予定。地政学的リスクによる投機的な資金流入で慢性的な原油高の昨今、欧州メーカーはダウンサイジングエンジンの販売に成功しており、本邦メーカーも今後同様の対応を迫られるかもしれません。今回のエンジンはトヨタ自動車九州苅田工場第一製造ラインが担当し、需要に合わせて人員を増員する予定。第一製造ラインはリーマンショック以降の世界的な金融危機により、2009年からラインを停止しておりましたが、今回の新型エンジン投入によって生産ラインを5年ぶりに復活させました。

 

 

エボラ出血熱パンデミック(2014/8/21)

西アフリカで猛威を振るっているエボラ出血熱ですが、死者は判っているだけで1350人に達しており、非常事態宣言が出されております。そんな中アフリカ以外の東南アジアでアフリカを訪れたミャンマー人が感染の疑いで入院、またヴェトナムでも入国したナイジェリア人2人が類似した症状で入院したとのこと。エボラ出血熱病原体の潜伏期間は2日~3週間と個体差が有り、明らかな症状が出るまで判別が難しい。ミャンマーは邦人が訪れるケースが最近増加しているのは皆さまご周知の通りで、今後の渡航には注意が必要になるかもしれません。またアフリカから本邦の中古自動車を求めて来日するケースでは、空港から直接オークション会場へ出向く場合が多く、今後は本邦でも様々な対策を立てる必要性が出てきそうです。観光立国を目指し来日数がアベノミクス以降増加しており、安心安全に滞在してもらう対策も考える時期に来ていると思われます。