上海総合指数高値から40%以上下落(2015/8/25)

6月まで一本調子で上昇を続けてきた上海総合指数、ピークアウトしてわずか2か月で40%の暴落状態となっております。中国政府による強権発動、株価対策等様々な政策を矢継ぎ早にしているところを見ると、是が非でも3000ポイントを割らせたくない意図が垣間見えます。3000ポイントを割り更に下落し続けるようなら、世界中がカオスとなり元の木阿弥となりかねません。このような状況でFRBは利上げを9月に出来るのか?いやそれを見越して中国政府が先手を打って通貨切り下げに動いたのか?原因は当局しか解りませんが、リーマンショック以降世界経済をけん引してきた中国だけに、その揺り戻しの影響は世界中に波及しています。レポートで中国の問題を何度も取り上げて来ましたが、実際ここまで短期間で世界中に影響が拡散するとは。

世界同時株暴落続く(2015/8/25)

日本時間21日夜から大きく突っ込んだ株式市場と為替市場、週が明けた24日、そして本日25日もカオス状態は続いています。昨日は上海市場が8.45%安(個別銘柄で無く、総合指数)、日経平均も一時870円も下落、そして本日も下落となっております。為替市場では昨日リスクオフから116円にまで円が高騰、ボラティリティは急上昇しカオス状態となっています。アベノミクス以降ここまで突っ込んだ事は無く、更に戻って来ていないところを鑑みますと、リーマンショック以降の量的緩和や利下げによる歪みや大きな調整が始まったと思うべきでしょう。

アジア通貨危機の再来になるか?(2015/8/24)

午後になり更に深刻な状況となっております。為替市場ではリスクオフの円買いで、対ドル120円割れが視野に入って来ました。中国の通貨切り下げに端を発したチャイナショックで、中国依存度が高いアジア、アフリカを中心に通貨が下落しております。カザフスタンのテンゲに至っては、固定相場制から西側諸国の仲間入りをするため変動相場制に移行したとたん、対ドルで30%前後の暴落です。為替市場はサーキットブレーカー等有りませんので、暴れだしたら止める術が無いのです。アジア通貨危機の際も、欧米のファンド勢による通貨空売りに国家が耐えられなくなり、アジア通貨危機に陥りました。1998年事の頃と比較して、外貨準備高が有るのでしばらくは大丈夫でしょうが、ファンド勢も量的緩和で資金量は潤沢ですから心配では有ります。以前からレポートしている悪い予感がここまで当たると畏怖感を覚えます。生き残りモードで慎重にビジネスを履行して下さい。

世界同時株暴落(2015/8/24)

先週末場が引けた後から日経平均の先物が大きく売られ、欧州、米国等各国の株式市場が大きく突っ込んでおります。また更に悪いことに為替市場で新興国、発展途上国の通貨が大きく売られ、カオス状態となっております。まさにお盆前にレポートした通りの最悪の状況です。ここまで大きく突っ込んだという事はしばらく戻らないでしょうし、通貨危機という事も覚悟しなければならないっかもしれません。各国のボラティリティも急上昇しており、しばらくはカオス状態が続きますから、リスクオフで対処して下さい。