三菱、中国でアウトランダー生産へ(2016/9/1)

三菱自動車は、中国合弁会社広汽三菱汽車でSUV「アウトランダー」の生産を開始したと発表しました。中国で人気が高まっているSUV市場において、現地生産化させることで商品販売を強化する狙い。同社は「アウトランダー」が加わることにより、中国国内で強固なSUVラインナップを持つこととなり、中国での地位を確実なものに出来ると確信しているとのこと。広汽三菱汽車での生産車種は、「ASX(RVR)」、「パジェロスポーツ」に続いて3車種目となる。以前からレポートしている通り、三菱自動車は、このようにSUV、PHEV、ディーゼルに特化した方が、三菱らしさを発揮出来ると思われます。

新型セレナ発売(2016/9/1)

日産自動車は、3列シートの中型ミニバン「セレナ」を全面改良し発売しました。ミニバンクラス初の同一車線の自動運転技術「プロパイロット」を日産車で初塔載、その他数多くの新装備を採用することで、ミニバン販売首位奪還を目指す。月販目標は8000台を掲げており、このセグメントでトヨタ中型ミニバン3兄弟、ステップWGNが協力なライバルとなりそうだ。グレードはベースとハイウェイスターの2系統5グレードを用意、このモデルから「Sハイブリッド」を4WDにも採用しており、価格は税込みで231万6600円~318万7080円。注目の「プロパイロット」は全グレードでオプション装備となっており、先進安全装備とのパッケージで24万3000円となっている。先行予約では、計画を超える受注を受けており、「プロパイロット」仕様比率が、7割と想定の4割を大きく超える水準だったとのこと。2020年を目指し自動車メーカー各社、飛行機の「オートパイロット」機構のような、自動運転車輌の投入に全力を傾けると思われます。

日本製中古オークション in U.A.E.(2016/9/13)

会宝産業(石川県・金沢市)は、2014年12月からアラブ首長国連邦・ドバイ・シャルジャで展開する日本製中古部品オークション会場を今夏インダストリアル・エリアへ移転しました。ドバイ・シャルジャフリーゾーンから、同インダストリアル・エリアは慢性的な渋滞に悩まされており、会員の利便性は相当良くなるとみられる。現在エンジンやトランスミッションを中心に、毎週開催されており、そのほとんどが売り切れるほどの大盛況ぶり。会員数は約200社で、毎回入社に参加する業者は40社あまりということだ。今回の移転に際し、敷地面積を3倍に拡大しましたが、借地代や人件費も抑制出来ることで収益性を高めるのも移転のりゆうだとのこと。同社は同国でのオークション事業を拡大するとともに、今月ノウハウを生かしてケニア・ナイロビに会場を設立し、アフリカ大陸・東海岸のハブ、ケニアでの販売拡大を目指す。現在アフリカの部品商は、ドバイに買付けに向かうケースも多く、ケニアで同様のシステムが稼働した場合のデマンドはかなり強いと見られると思います。

(一部日刊自動車新聞より)

プリウス4WDを支えるアイシン精機の技術(2016/8/31)

2015年にフルモデルチェンジをしたトヨタ新型「プリウス」に長年降雪地域からの要望が強かった4WDが設定されました。駆動用電池の搭載により使用出来るスペースが限定的のため、HV乗用車の4WDユニットの採用が難しかった。この難問に立ち向かったのが、同社、アイシン精機、アイシン・エイダブリュー、アイシン・エイアイだった。今回の開発の一番の肝はFFと4WDのプラットフォーム共有化に有り、それには4WDユニットを小型化しなければならない。これを解決するためにアイシングループは、従来のミニバン用に比べてギアの減速比を約1.5倍とし、小さいモーターの力でも高トルクを発生出来るように工夫した。さらに徹底したロスの低減にも力を注ぎ、磁石レス小型モーターを開発、これにより磁石による引きずり抵抗を減らし、大幅なフリクション低減を実現させることに成功した。今回のアイシングループによる功績は、今後のトヨタ自動車のHV車販売に際し、多大な貢献をすると思われます。

(日刊自動車新聞より抜粋)