インドの自動車マーケットの将来(2013/10/25)

 インド自動車業界に関する報告書によると、2020年までに世界第3位になる見通しだと発表しました。現在は世界第5位の販売台数ですが、伸びしろはまだまだ有り、中間所得層が拡大すればこの見通しも確実になるかもしれません。しかしながら、5月末以降のインドルピーの暴落、株式市場の暴落により投資マネーに翻弄される側面も有るので、一気呵成に販売が拡大するとは言えないでしょう。 事実2012~2013年中盤に掛けての景気減速や原油高騰の煽りを受けて、販売台数はそれまでと比較して振るわなかった。現在は二輪車から四輪車への移行期間中で、商用車や二輪車は順調に推移しているが普通乗用車に関しては、やはり景気に敏感だと言わざるを得ないでしょう。昨年1年を見ても二輪車の生産台数は世界第二位、商用車は世界第四位、二輪・四輪の生産の4分の3は二輪車が占め、金額ベースでは約半分が商用トラックだそうです。 (一部日刊自動車新聞より)

(ブコビッチ)

 

 

軽自動車ハイトワゴン戦争(2013/10/23)

 ホンダ技研工業が軽自動車Nシリーズで、激戦区のトール系ワゴン部門に殴り込みを掛けます。今までスズキ・ワゴンR、ダイハツ・ムーヴで寡占状態だったこのセクションに、満を持して新型三菱・EKワゴン、日産・デイズを投入、そして軽自動車の底上げに余念がないホンダが、新たな戦略車として“Nワゴン”を投入する。これによりシェア拡大を狙い、2社寡占状態だったこの激戦区が他社を含めてまさに戦国時代に入って来たと言えるでしょう。一応ホンダNシリーズはこれで揃い踏みと言われておりますが、現在ホンダ・ビートの後継車を開発している最中で、最後のNシリーズとしてビートの後継車が出てくる可能性が非常に高い。ホンダはこのビート後継車輌の開発に余念が無く、今回はタイプR仕様も輩出するとも言われ、まさに注目の的になるでしょう。 しかしこの販売が正式に決まった場合、現在高値安定しているスズキ・カプチーノ、ホンダ・ビート、ダイハツ・コペンなどの中古車相場が多少下落すると思われ、当該在庫を抱えていらっしゃる方々はこの動向に注視したいところでしょう。

(ブコビッチ)

ディーゼル車の普及で資源利用の効率化を!(2013/10/23)

 ここ最近ディーゼル車の話題を多くとりあげましたが、中古自動車業界並びに輸出業界の方々のためだけに声高に発言したのでは無く、資源の効率的な活用を考えてのことで御座います。原油の生成過程でできる軽油は本邦で使用しきれずに海外に輸出されております。前都知事のディーゼル悪玉論や最近の天然ガストラックの普及も相まって見事にバランスが悪くなってきております。バランス良くとは難しいと思いますが、ディーゼル車の普及も考えてみる機会では無いでしょうか。現在プラスチック製品が非常に多く、そのため原料のナフサのみ足りないという状況下で、ガソリンも余って来ているのが現状です。しかし今後はシェール革命により、プラスチック製品をアメリカから輸入する時期が近いうちにくるでしょうから、全てのバランスを考えるなら、やはりリセールバリューも期待出来るディーゼル車の普及は、欠かせないと思います。 アメリカからシェールガス、ロシアから天然ガス、現在ジャパンプレミアムで中東から買わされている天然ガスの代わりに、米・ロ双方からバランス良く購入したいものですね。

(ブコビッチ)

ディーゼル復権の予兆(2013/10/21)

 先週金曜日にハイブリッドカーの状況を御案内させて頂きましたが、ここにきてディーゼル車輌の販売も好調になって参りました。特に販売が好調なのは欧州車で、2012年のユーロ危機の状況から比較するとユーロ高の状態で多少売りづらいと思われるこの状況下で、ディーゼル車の販売が順調に推移しているのが判ります。以前は悪の枢軸とも言われたディーゼル車ですが、ディーゼル比率が非常に高い欧州から高品質のディーゼル車輌が輸入され、郊外地域や地方での販売が順調に推移していると各ディーラーから報告が上がっております。

 本邦も日産・マツダ・三菱を始めディーゼル車の見直し気運が高まってきており、軽自動車・ハイブリッドカー競争の中にディーゼル車が割り込んでくる可能性も有るかもしれません。元々燃費が良かったディーゼルエンジン、ごく近い将来ディーゼルハイブリッドカーがガソリンハイブリッドと双璧を成す可能性が非常に高く、RV、ミニバン、中・大型車にディーゼルハイブリッド踏襲化が常態化する可能性も非常に高いと思われます。またディーゼル中古車輌は、海外からの人気も高いのは皆様御周知の通りで、リセールバリューの高さを鑑みてもディーゼル車が主役の一角に躍り出る可能性も高いと思われます。

(ブコビッチ)