ユーロ近況1 (2014/6/12)

先月や今月4日のレポートで書いた通り、量的緩和の影響で為替市場でじわじわとユーロ安円高へ推移しております。発表当日はそうでも無かったのですが、ここにきてまさに当レポート通り138円を挟む4ヶ月ぶりのユーロ安水準となっております。更に今回は中央銀行の当座預金に資金を預け入れておくと金利を支払わなければならないので、中央銀行は半ば強制的にユーロ圏の企業への融資へと振り向かせようとした訳です。今回の欧州中央銀行(ECB)の政策発表の後、肝心の資金は貸し出しには向かず、欧州の短・中・長期国債の購入に邁進し、イタリア・スペインなど現在など米国長期国債の利回りをも下回る(価格上昇)最高値を更新しております。

皆さん覚えてますか?2~3年前PIIGSと呼ばれ、長期金利がもの凄い勢いで上昇(価格下落)し、ジャンク国債のレッテルまで貼られた国々の国債の利回りが低下(価格上昇)しているのです。「ONE EURO」のシステムはすでに崩壊しているとは言いませんが、非常に危うい状況になっていると言わざるを得ないでしょう。

 

 

NZ準備銀行利上げへ(2014/6/12)

ニュージーランド準備銀行は12日、国内インフレを抑制する兼ね合いで政策金利を3月・4月に引き続き、3.25%に引き上げました。これにより外国為替レート対円で1NZ$=88.55円まで円安が進みました。今後年末までにNZの政策金利は3.75前後まで引き上げられるという観測が有り、為替レートの動きに注目が集まりそうです。NZ向け中古車輸出にとって引き続き追い風が吹くと思われ、それに呼応するようにNZ向け車輌の応札金額が上昇しております。



ブラジルワールドカップ (2014/6/11)

今週末のワールドカップ開催に向けてブラジル株価指数(ボベスパ指数)がここ数日で6%以上の上昇となっております。ただストライキ、国内インフレ問題、競技場の工事の遅延など、現ルセフ大統領支持率下落による政権交代を好感しての株価上昇とも言われておりますので、この上昇は長く続かないと思われます。高利回りや毎月分配型などのブラジル投信を盛んに販売しておりますが、このような国内情勢また資源輸出に大きく依存した体制は非常に危うい部分も有りますので、昨年同様ブラジル投資は控えた方が宜しいかと思われます。

因みに10日時点のブックメーカーによるオッズですが、下記の通りとなっております。

ブラジル:4倍

アルゼンチン:5倍

ドイツ:7倍

スペイン:7.6倍

日本は126倍となっております。

得点王オッズは、

メッシ:9倍

ネイマール:11倍

クリスティアーノ・ロナウド:17倍

スカイアクティブ-Dエンジン (2014/6/11)

新開発のスカイアクティブ1.5Lディーゼルエンジンは、アクセラに搭載された2.2L同様効果なNOx後処理装置無しで、ユーロ6規制や本邦の新長期排ガス規制に適応させつつ、高効率過給+低圧縮の技術を踏襲させました。ただディーゼルエンジンの小型化に伴い、通常は燃費効率が悪化するのですが、それを解決すべく多くの新技術を採用。

理想的な低圧縮比14.8、バリアブルジオメトリーシングルターボという、シンプルながらターボチャージャーのノズル(羽根)の角度を可変にして広範囲の領域をカバーし、小型車に必要十分なトルクを効率的に供給。冷間始動時には可変ノズルを閉じ、排気ガスをシリンダー内に還流させることで燃焼前の空気温度を適正化させ、燃焼の安定性も確保させる。またエンジンの小型化で燃焼室側面での熱損失発生を抑制させる「高分散噴霧ソレノイドインジェクター」や「段付エッグシェイプピストン」の採用や過度燃焼制御技術により冷却損失を制御させるとの事。(細かい技術はマツダのHPを御参照下さい)(一部日刊自動車新聞より)

DRIVE TRAIN:FRONT MOUNTED IN-LINE 4 DISESEL + DIRECT INJECTION

ENGINE CAPACITY:1.497 L

BORE & STROKE:76.0mm X 82.5mm

COMPRESSION RATIO:14.8

ENGINE POWER:77kW (105PS) /4000rpm

ENGINE TORQUE:250N・m (25.5kgf・m) /1500~2500rpm