先進国を中心に債券高(金利低下)が止まりません。日米欧中央銀行の量的緩和によるマネーが、100%安全資産として分類される債券(国債)市場に流入し続けております。長期国債で、スイス0.446%、日本0.485%、ドイツ0.9%でとうとうドイツ国債もLess than 1%の仲間入りをし、ユーロ危機は何だったのか?というくらい欧州各国の国債が高値(金利低下)を伺ってきております。この背景には欧州経済が予想以上に景気悪化しており、欧州中央銀行(ECB)の量的・質的緩和策が近いうちに齎されるのではないか?、との見方が趨勢となっているからに他なりません。またロシアの欧州からの農産物の禁輸で、欧州域内の農産物がかなりダブつき始めており、これも欧州経済の景気悪化の要因となっております。チーズ、サーモンはもちろん、保存の利かない生鮮食料品は壊滅的な打撃となっており、ロシアの農産物の禁輸は、ボディブローのようにユーロ諸国にダメージを与えております。ユーロ諸国が長期に渡り日本化(デフレ経済)に陥るのか、世界各国が注目しております。