販売好調で世界販売台数1位を目指すVW(フォルクスワーゲン)ですが、マルティン・ヴィンターコーンCEOは、緊急事態を宣言し50億ユーロ(6900億円)の大幅なコスト削減策を打ち出した。VWはMQB(設計共通化戦略)を2012年に打ち出したが、期待とは裏腹に一から設計し直さなければならず、各工場の生産ラインの更新も必要になり、思った成果が具現していない。特に屋台骨のVW乗用車部門の利益率は2.1%と突出して低く、緊急の大幅コスト削減策となりました。これにより人件費の高いドイツ国内で製造している車種構成を、人件費の安い海外生産へ大幅に切り替えるのではないか、とドイツ国内で不安視されております。MQBが軌道に乗るまでは、紆余曲折が予想されそうです。