マスコミでよく本邦は貿易立国・輸出立国とお題目のように言われておりますが、すでに10年以上前から貿易立国では有りません。昨年円安により自動車輸出が増加したと言われておりますが、自動車製造用の部品は海外製が多く手放しに喜んではいられない状況です。特に低価格帯の車輌は今後も海外部品比率を高めるでしょうし、中国・タイ・インドネシアからの逆輸入も増加すると思われます。自動車のみならず、携帯電話、汎用電化製品、食料など圧倒的に輸入超過になっております。今後も生産年齢人口の減少で人件費が高騰した場合、利益率の低い分野を中心に輸入が拡大すると思われます。