トヨタ自動車が発表した1~6月の欧州全体での新車販売台数が、前年同期比9.4%増の45万1802台となりました。中東情勢やウクライナ問題で高止まりしている原油価格の影響で、ハイブリッドが牽引してトヨタ・レクサスの両ブランドの市場シェアが4.8%に達しました。モデル別ではヤリス(ヴィッツ)9万7427台、オーリス7万3718台、カローラ4万2260台。ハイブリッドは全モデルで20%増の9万290台を販売し、トヨタのHVは17%増の7万5623台でフランス工場のヤリスHVが2万9945台と大きく牽引した。レクサスHVも40%増と好調で、特に新型「IS」HVがレクサスブランドのHV販売の1/3を占める絶好調ぶりとなりました。欧州市場は数年前のユーロ危機以降停滞が続いておりましたが、欧州中央銀行の政策の効果?により順調に景気が上向いてきております。さはさりながら依然としてデフレ問題、若年層の失業率の高さ、南欧諸国の債務状況、ウクライナを含めたエネルギー懸案事項など問題は山積しておりますので、楽観視は出来ないと思われます。