本邦変速機メーカーのアイシンAW、ジャトコの自動変速機2社が世界での販売を拡大させております。両社ともに販売数、売上高、利益で過去最高を凌駕、今後を見据えて新興国に生産拠点をさらに増設する。アイシンAWは主要取引先のトヨタ自動車向けに加え、フォルクスワーゲンを始めとした欧米メーカーへのオートマティックトランスミッション(AT)が増加し、対前年比プラス5.1%増加。ジャトコ社は無段変速機(CVT)を中心に生産を拡大、主要取引先の日産のCVT化が寄与し対前年比プラス6.4%増加。同社で自動変速機生産に占めるCVTの比率は2012年度の71.8%から昨年は78.2%に上昇、また海外生産比率も25%か35%、メキシコでの生産は80万基から100万基、中国では45万基からほぼ倍の80万基、タイでは昨年から工場を稼働、今年9月にはメキシコで第二工場が稼働するなど、海外生産比率は今後ますます増加するものと思われる。(日刊自動車より)

両社は自動車メーカー内製を除けば世界1位と2位、自動車メーカー工場の海外移転とともに、経営資源を海外生産工場へ集中する方針だ。長らく続いた過度な円高を是正しなかったことや、少子高齢化で市場が矮小化してきている本邦企業の生存を掛けた海外進出は、寂しいですが時代の流れなのでしょう。