自動車輸出先のトップ3の常連であるニュージーランド、先日本邦から輸出された自動車や機械類を輸送するため、ニュージーランドの港に到着した際、船内から特定外来種の「カメムシ」がMAF検査によって発見されたことを受け、当該船舶を含む3隻が入港拒否となっている。カメムシは繫殖力が高く、雑食で食欲も旺盛なうえ、殺虫剤の耐性も強いため同国内では特定外来生物に指定されている。更に日本と季節が逆のNZは、これから収穫期に入るため、今後数ヵ月はかなり厳しい全検を強いられると思われます。また今回の件を受けて、隣国オーストラリアも同様の措置を講ずる可能性が出てきた。今回入港を拒否された3隻の船舶には1万台以上が積まれており、影響はかなり広がると思われる。またこれにより、NZ向け船舶のスケジュールが大きく変更になるため、本邦保税ヤードも併せてひっ迫するでしょう。また問題が落ち着くまで、NZ向けの車輌購入を控える可能性も有るため、中古自動車相場にも影響を及ぼすかもしれない。