マツダ自動車は、スカイアクティブ-D2.2リッターと同様の改良を施した、スカイアクティブ-D1.5リッターアップグレード版を市場に投入すると発表しました。欧米を中心にディーゼルエンジンへの風当たりが強くなっている中、同社は独自技術で排出ガス規制をクリア、今回さらに性能を向上させることで、他社との差別化を図っていく狙い。このアップグレード版は、燃料噴射系の改良により燃焼の波形を進化、より効率的な燃焼を実現させるほか、爆発時の不快な振動や騒音も低減させている。過給機なども改良を施し、従来型比で出力、トルク、燃費をそれぞれ1割改善させている。1.5リッターディーゼルエンジンは、小排気量による冷却損失の発生やコスト面の制約があるものの、今回のアップデートで1割程度の性能向上が見込まれる。マツダは他社に無い、独創的なディーゼルエンジンシステム「SKYACTIVE-D」、ロータリーエンジン、ガソリンエンジンの性能を改良した「SKYACTIVE-G」、そして今後市場へ投入予定の次世代型ガソリンエンジン「SKYACTIVE-X」と、同社のエンジン性能へのあくなき追及は終わらない。