いすゞ自動車は国内工場の生産性を、自動化設備の導入や機械加工ラインの一部を無人化することにより、生産リードタイムの省略と省人化を図ることで、2020年にリーマンショック直後比で30%高めるとしました。パワートレイン系のユニットの組み立てを行うサブラインで省人化を進め、人が部品をセットすれば自動で組み立てを行う装置を栃木工場と藤沢工場に計270~280基導入、習熟していない作業者でもライン作業に従事出来る仕組みを確立。同装置をさらに増設させることで、一つのサブラインを一人で担当できることで省人化を図る。機械加工の各種ラインでは、老朽化した設備の更新のタイミングで無人運転出来るラインを導入する。現在機械加工では小型トラック用ユニットのラインで80%程度の工程を自動化しており、新たなラインを導入することで、無人運転が可能となり、交代制による端境時の人が不在の時間帯でも生産出来るようにしていく。2020年以降本邦の生産労働人口が急激に減少することが予想され、自動車メーカー各社は海外移転や工場の省人化を加速させていくと思われます。

(一部日刊自動車新聞より)