ホンダは、電気自動車(EV)専用のプラットフォームでBセグメントの小型車からSUVなどのライトトラックまでカバーし、EV専用車のバリエーションを拡充していく。これによりエンジン車とEVの混流生産を可能になり、EV生産の課題となっている生産コストが抑制出来る。世界的なEV需要の拡大に合わせ、同社では2016年10月にEVのパワートレインから車体までを一貫して開発する専門組織「EV開発室」を設立。同プラットフォームはEV専用とすることで、走行性能やパッケージング、コストなど競争力の高いEVの実現を目指している。同プラットフォームを採用する量産EVの第1弾としてBセグメントの小型車を2019年に欧州で発売する予定。EV専用プラットフォームは様々な車型に対応可能な設計としており、小型車に加えてSUVなどの投入も検討する。ただ2018年に投入する中国専用EVはエンジン車の車台をベースに開発、急伸する中国市場でのEV需要に対応していく。今後EV販売の急拡大が見込まれる中国ですが、充電インフラの問題が山積しており、ホンダではEV専用設計としながらも、既存のエンジン車と混流生産することで、設備投資を抑制しつつ競争力の高いEV生産を目指していく。

(日刊自動車新聞より)