日本ガイシは26日、ガソリン車用の粒子状物質(PM)除去フィルター「ガソリン・パティキュレート・フィルター(G・P・F)」の生産工場を、中国の蘇州市に新設すると発表しました。設備投資額は約330億円で、2019年12月に生産を開始し、中国でのGPF生産能力を6倍に増強させる。2020年に中国で適用予定の排ガス規制「国6」によってGPFの需要が高まることに対応させる公算。新設するのは中国・蘇州市の第2工場、既存工場では触媒担体などに加え2018年4月からGPFの生産も始めるが、さらなる需要拡大が見込まれることから、近隣に第2工場を建設し供給能力をこれまでの6倍に高める。同社のGPFはディーゼル・パティキュレート・フィルター(DPF)の技術をベースに開発、2016年1月からポーランドで量産を開始した。欧州の新排ガス規制「ユーロ6」、これに準ずる中国の「国6」では、ディーゼル車に加えガソリン車にもPM排出粒子数(PN)規制が適用されるため、除去が必要になる。NGK第2工場が稼働すると、同社の自動車排ガス浄化用セラミックスの生産拠点は9ヵ国12ヵ所となる。

(日刊自動車新聞より)