これもトランプ現象の一旦なのか、新興国や発展途上国から資金が流出し続けている。マレーシアやインドネシアでは、一時1998年のアジア通貨危機時並みの大幅下落に陥っている。この影響を重く見たマレーシア中央銀行は2日の声明で、輸出企業が外貨建てで保持できる金額を輸出利益の25%までにすることを決めました。残りは全てマレーシアリンギットへ半強制的に両替をさせられるとのこと。今まではもちろん100%外貨で保持出来た訳ですが、オンショア市場の流動性確保のために、輸出利益の両替で発生する外貨を活用するのが狙いだ。この新たな制度は5日から適用されるということで、それだけ同国に資金流出が深刻な水準に達している裏返しかもしれません。