日本ガイシは、ガソリンエンジンから排出される粒子状物質(PM)を捕集するガソリン・パティキュレート・フィルター(GPF)を主力製品に育成させ、ポーランドと中国で2年後を目途に年100~200万個で量産体制を開始させる。PMの排出個数を制限するパティキュレート・ナンバー(PN)規制や、実走行に近い測定を行うリアルドライブエミッション(RDE)規制の動向によっては、20年代前半に年間生産1000万個以上に拡大する可能性が有る。欧州ではユーロ6規制が敷かれ、ガソリン車のPNがディーゼル車と同じ「6x10の11乗個/キロ」に規制されたのが大きく、燃費向上に有効だがPMを排出し易い「直噴エンジン」は煤を捕集する必要性が有り、ドイツメーカーが日本ガイシのGPFを採用しました。2016年1月からはポーランド工場で量産を開始しましたが、来年からRDEが始まるため、更に受注増加が見込まれる。欧州での直噴ガソリンエンジン生産は250万台程度と見られ、この半数に供給するだけで100万台を優に超える台数だ。

(日刊自動車新聞より)