今年は世界中で重要なイベントが盛り沢山ですが、最後は12月4日に迫った選挙制度改革を問うイタリア国民になるでしょう。今回の国民投票でレンツィ首相は進退伺いを明示しており、仮に憲法改正に国民が反対した場合は、首相を辞任し大統領が新たな首相を任命することになります。ただその際新首相の信任が議会で得られなければ、2018年5月の解散総選挙が早まるとの見通しとなっています。野党「五つ星運動」はユーロ離脱を問う物にしたいとの、不気味なキャンペーンを掲げていますから、日本ではあまり報道されませんが注視すべきだと思います。イタリアの債務残高はEUの優等生ドイツのGDPの8割にも上りますから、万が一のインパクトはメガトン級になると思います。更に来年は3月にオランダ議会選挙、6月フランス議会選挙、9月ドイツ議会選挙等々、反グローバリズム、反エスタブリッシュメントの風潮の中に実施されますので、世界中が注目しています。