トランプ新大統領が決定して以降、株、為替、債券の乱高下をレポートさせて頂きましたが、米国債券市場の下落(利回り上昇)で、日米金利差による円安ドル高が進捗しています。米国長期債券市場で、トランプ新大統領が決定直後リスクオフで10%弱の債券高(利回り下落)になりましたが、勝利演説以後内需拡大や大幅減税を受け、そこから30%弱の債券安(利回り上昇)となっています。12月利上げ確率は大統領選挙前に微妙な状況でしたが、長期債の利回りが先に上昇に転じますと、ビハインドカーブを意識しているFRBが12月利上げに動く可能性が高いとの市場の思惑から、債券市場、為替市場が織り込みにいく形で先に動いている状況となっています。12月のFOMCまでこのまま動くことで、ドル円の節目の108円台を突破するのか注視したいところでしょう。TPPに関しては、風前の灯火となっていますので、TPPを利用した規制改革や構造改革はご破算になる可能性が高まって参りました。