新興国や発展途上国の通貨の軟調が続いている。もちろん原因は米国利上げや中国の通貨切り下げが原因ですが、利上げが先送りされたことで、全てでは有りませんが厳しい状況となっています。特に酷いのは先月レポートで書きましたカザフスタンの通貨テンゲで、8月に西側諸国の仲間入りとして変動相場制に移行してわずか1か月で一時60%以上の暴落となりました。1か月で対米ドルで60%以上の下落です。何度もレポートしておりますが、為替市場にサーキットブレーカーシステムは有りませんから、暴れだすと手が付けられないくらい売り叩かれます。リーマンショック以降に徹底的に売り叩かれたオージードルのように、数週間で半値になることも珍しくは有りません。今後新興国や発展途上国の通貨がどうなるか、注視し続ける必要が多分に有るでしょう。中古自動車輸出業者で、現地に大量の在庫が有る場合や大量の掛け売りをしている企業は、要注意でしょう。