中国・上海市商務委員会は、同市の上海自由貿易試験区において、自動車の平行輸入が解禁されました。実際には2年ほど前からすでに並行輸入一部の業者で始まっていましたが、今回正式に認めた形に。ただ全ての企業という訳でなく今回は申請された企業の中で、17社が選定。今後様々な車種が平行輸入されると観測されていますが、当初は一部高級車やBMWのハイグレード車種になる可能性が高いでしょう。並行輸入車は正規輸入車と比較して2割ほど安く購入出来るので注目はされますが、実際はアフターサービスの問題や、保険料率の高さから台数は微増に留まっています。中国で使用されているガソリンは質が良くなく、それに付随したトラブルが多発しており、これが敬遠されている一つの要因に。その点BMWに関しては、正規物でも並行物でも分け隔てなく修理をしてくれるため、平行輸入車での人気度は格段に高い。今後並行輸入車の肝であるアフターサービスが充実すれば、良い物には惜しみも無く資金を投入する中国人気質に火を付ける可能性も有ると思われます。