注目されていたギリシャ総選挙が即日開票され、「財政緊縮策放棄」を標榜する最大野党の急進左派連合が第一党に躍進しました。サマラス現首相擁する中道右派・新民主主義党は市場の予想通り振るわず、場合によっては急進左派連合が単独過半数を得る様相に。この選挙結果によって、今後ECBやIMFとギリシャが履行中の緊縮財政策について話し合いが行われることとなっており、市場の注目を集めております。先日のECBの量的緩和策は、ギリシャがこのまま「緊縮策を履行する」というのが条件で、2月中の協議がどのようになるかしばらく南欧情勢に注目でしょう。もしECBのバックアップを受けられなくなれば、3月に資金枯渇の可能性も有り、何より今年7月~8月に大量の国債償還が控えておりますから、3月を乗り越えたとしても夏場に掛けて大きな問題となるのは明らかでしょう。