矢野経済研究所は19日、2020年までに車載用電池の世界市場が、2014年実績比で3倍強の1兆4900億円に拡大するという市場予測を発表しました。車載電池の総容量はEVやPHVの普及により、同8倍の5万9千メガワット/hまで飛躍的に増加するとのこと。この予測は、日・中・韓や欧米系の自動車メーカーを対象に市場調査をした結果を受けたもので、現在トヨタ自動車を中心に採用しているニッケル水素電池は需要が継続するが、現在値段が高く航続距離が短いリチウムイオン電池(Li-B)の成長や量産化によるコスト低減を鑑みて、今回の発表となりました。原油価格に振り回された経緯や地球温暖化という大義名分により、今後もこの分野は注目されるとみて良いでしょう。