今朝のFOMC会議後のイエレン議長の発言が世界から注目されておりましたが、当局は少なくとも1~3月いっぱいはFFレートをゼロ近辺に据え置く公算が大きいと表明しました。これにより利上げは早くて来年中盤の6月頃となり、利上げしたとしても通常の金利水準に戻るのは2017年まで無さそうだとも付け加えました。原油先物価格の暴落に伴い、石油関係やシェールオイル関連株も下落、それまで異常に買われてきたハイイールド債の価格も下落(金利高騰)し、米国メジャーSQも手伝って市場が混乱していただけに、今回のイエレン議長の発言は世界中で賞賛されています。この発言後世界の株式市場は上昇に転じ、産油国の通貨も若干ですが値を戻しております。ただ日本にとってはプラスに働く原油先物価格はまだまだ不透明ですから、市場の動向は絶えず注視すべきだと思われます。