ロシアルーブルが一時1ドル80ルーブルと暴落に近い状況に陥ったことを受け、ルーブルから外貨に変換するために銀行や両替所に市民が殺到しております。アジア通貨危機に端を発したロシア崩壊時を彷彿とさせる状況ですが、現状あの当時と比較して外貨準備高に雲泥の違いが有りますので、すぐにどうこうという状況では無いでしょう。BRICs景気に沸いていた間に原油、天然ガスや白金属系の輸出で相当の外貨準備高が積み上がっており、最近の為替介入を差し引いても現在4100億ドル(48兆円)の外貨準備高が有りますので、当面は乗り切れると思われます。ただ今後国内のインフレは加速すると思われ、予断を許さない状況は不変です。