ロシア中央銀行が先日、政策金利を10.5%に引き上げを先週金曜日にお伝えしましたが、そのわずか2営業日後、政策金利を17%にまで一気に引き上げると発表しました。今回の政策金利引き上げは今年に入って6回目ですが、今回はレベルが違う引き上げとなっております。裏を返せばそれだけルーブル安が酷い状況ということで、対ドルで半値以下、株式指数RTSも半値以下、CDS(クレジット・ディフォルト・スワップ)「国家破綻保険料率」は年初の160bp~540bpにまで急騰して来ております。540bpという数値は国家破綻確率27%ということで、まさに危機的な状況と言っても過言では無いでしょう。先日原油先物価格が来年40ドル台中盤という予測をレポートしましたが、昨日は55ドル台前半にまで落ち込み、今後ロシアやヴェネズエラを始め、産油国経済はより厳しくなると思われます。