11月の税制改訂が噂されていたスリランカマーケットですが、改訂内容は当初と違い嬉しい誤算となりました。年式規制の変更は無く、H.S.コード8704の商用車帯が大きく減税されました。ただ一部車種の輸入評価金額(FOBバリュー)の引き下げや、登録年月による関税基準減額(Depreciated FOB Value)が多少細分化されたことによる減価が認められ、噂されていた内容では無く、良い意味で裏切られた形となりました。来年同国では大統領選挙が行われる予定で、その選挙戦を睨んだ人気取りの政策という見方も有りますが、それ以外に現地では海外生産の新車より本邦の中古自動車への信頼感が圧倒的に強く、中古車輸入ビジネスが同国の一つの中核産業として確立されているため、政府としても目を配らせる必要が有ったのでしょう。また現在スリランカは本邦も含め、先進国の投資対象となっている関係で経済も絶好調、今までのような小さい投資案件でなく大型投資が相次いでおり、政府は今後も経済発展を優先して舵取りを行う公算が強いと思われます。 (H.S.コード8703車種) ハイブリッド車の関税率は、現行通り60%⇒60% ガソリン自動車は200%⇒現行通り200%(但し特権階級パーミット保有者は60%) ガソリン自動車1,000cc以下は、202%⇒173%に減税 (H.S.コード8704車種) バン・トラック・バス等は、126~175%⇒100%へ減税