ロシア軍がついにウクライナ国境付近から撤収を始めたとの報道が入って参りました。プーチン大統領の命令を受けて、2万人弱の部隊が半戦闘状態だったウクライナ国境付近から撤収をしたとのこと。ウクライナ情勢は一応の落ち着きを見せておりますが、ロシア経済の混乱は続いており、ルーブル安にも歯止めが掛かりません。第二の冷戦状態の現在、ロシアから資本を引き上げる企業が増加しており、ロシア中央銀行もルーブル安を止めるため6400億円にも上る為替介入を断行しておりますが、大した効果は得られてないのが実情です。また悪いことに日欧中の景気減速懸念から、原油価格が下落基調なのもロシアにとって逆風となっております。今後は本邦に北方領土や天然ガスパイプラインをちらつかせ、様々な折衝をしてくることでしょう。